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愛すべきは♀
官能リレー小説 - 同性愛♀

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愛すべきは♀ 5

そのとき、トイレの中に
「はいはい、トイレトレーニングはそれくらいにして、教室に戻りなさい!」
女性教師の声が響いた。
くるみたちは残念そうに、服装をなおし始めた。

ちータンも本当は、名の知れたグラビアモデルだ。彼女は関係者からは「だ天使」と呼ばれていた。
「堕天使」のことではない。「だまっていれば天使」という意味だ。
彼女は黙ってカメラに向かえば、見るひと誰をも魅了する美しい天使になって写る。
しかし口を開けば、舌たらずで物知らずで話の通じない姿があらわになってしまう。だから彼女は静止画以外、一切おもてに出ない…出せないのだ。
くるみでさえ彼女がそんな仕事をしているとは知らない。
「毎年次第に純真になっていく」グラビアモデルちータン…どんなに露出度の高い衣装を着てもその純真さは、かげる事がないのだ。

「くるみタン…大好きでしゅよ…」
お昼休みに図書室のソファーの上で、小さなくるみにのしかかるように抱きしめるちータン。しかしくるみは最近、ちータンにモヤモヤしたものを感じていた。
「ちータン…誰にエッチな事おしえてもらってるんだろ?」
時々ちータンは、思いがけないエッチを仕掛けてくる。これまで触れることのなかった、くるみの乳首をたんねんにいじったり、わきの下をなめたりする。今もちータンは、くるみのお尻の穴に軽く触れたりしている。
「ちータン…私だけのちータンじゃなくなったのかなぁ〜」
ふと、ちータンの指が止まった。
「くるみタン…痛いんでしゅか?」
「ううん…ダイジョブだけど…」くるみはちータンの頬を両手ではさんで言った。
「ちータン…ちータンは誰に、エッチな事教えてもらってるの?」
ちータンは笑顔で答えた。
「ちータンに、誰もエッチ教えてくれませんよ。」
「え……」
「ちータン、『自習』でエッチ覚えてるんでしゅ。くるみタンといっしょにいると、ちータンいっぱいうれしくなるから、くるみタンがどうやったら気持ち良くなってくれるかなぁ〜って思って、自分で身体をいろいろさわってみてるんでしゅ。」
「そうだったの…」
「ちータンのやりかたで、くるみタンが気持ちよくなってるのが、ちータンにはわかるんでしゅ。くるみタンをだっこしてると、つたわって来るんでしゅ。」
「………」
「くるみタン、どうしたんでしゅか? お姉ちゃんなのに、泣いちゃダメでしゅよ。」
「…何よ…お姉ちゃんはちータンの方でしょ。こんなに、こんなにおおきいおっぱいして!」
「ああ〜ん…そんなにつままれたら…おちち出てしまうでしゅ〜」

そのとき、図書室の扉が開いた。
「はいはい、もう「読み聞かせ」の続きは教室でやってちょうだい。」
 ───☆───

もともとこの学院は優秀な生徒の集まる進学校で、特に勉強に熱心な生徒は全寮制のコースを選ぶ。そのコースにおいては毎週二度試験が行われ、その席次は生徒たちの前に公表される。
しかし、生徒たちがその上位をめざすのには隠れた理由がある。それは、
「成績が20位以内の者ならびに成績の著しい上昇が認められる者」には、「自慰室」の利用が許されるからなのだ。
学院では、生徒たちが勉強と性欲の板ばさみになって悩むことを危惧して、生徒の性欲発散としてオ●ニーを認めている。しかし性欲発散は生徒の「ごほうび」として扱われ、このような制約を設けている。
寮は各自個室が与えられるから、別に室内でオ●ニーをしても差し支えないわけだが、やはり「成績優秀」のあかしとして「自慰室」が使えるようになりたいのだ。

「うゎ〜ん、成績上がんないよぉ〜」席次表を前にうなだれるのはサキ。二年生である。
「サキは試験に弱いからねぇ〜。」そう言うのはさよ子。サキの親友だ。
「そうよ…これだけ試験試験が続くんだから、試験慣れしてもいいはずなのに、試験のたびに同じレベルの緊張しちゃうのね。」

「でも、サキの成績はすごいレベルじゃないの。」
「そうだけど…私もさよ子みたいにオ●ニールーム(生徒たちは自慰室のことをこう呼んでいた)が使える身分になりたいわ。」
「何言ってるのよ。あんな部屋、入っていく所見られたら恥ずかしいわよ。」

数日後の夜更け、サキは寮のベッドの中でモヤモヤしていた。
「試験の結果どうだったかな…20位の壁は高いなぁ〜」
そのとき、ドアをノックする音がした。
「誰かしら、こんな時間に。」ドアを開くと、さよ子が立っていた。さよ子は唇に指を当ててサキに沈黙をうながすと、サキの手を引いて廊下を歩いていった。


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