姉貴 10
二人は練習を再開した。・・・が、朱音の集中力は最後までなかなか戻らなかった。何とか練習を終わらせ、部室で着替えをすませる。汗ばんだ身体を拭いていた朱音に、薫が声をかけた。
「やっぱり何かあるんじゃない?おかしかったよ?」
「そんなことないって」
「でも・・・」
心配そうな顔でこちらを見つめる薫。こちらも汗を拭きながら着替えをしているところで、上はスポーツブラ1枚、下はまだ道着のままという姿である。ブラの下の小さな胸の突起がかわいらしく勃起しているのを見た朱音は、思わず顔を赤らめた。
「どうしたの?顔赤いよ」
「い、いやあ・・・何でもないって」
「やっぱり変だよ。心配になるよ・・・」
そういうと薫は朱音に近づき・・・いきなり強く抱きしめた。
「ちょ、ちょっと、何だよ・・・!」
「朱音が心配なの・・・すごく・・・好きだから・・・」