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姉貴
官能リレー小説 - 同性愛♀

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姉貴 11

「ま、待った!落ち着けって!」
「私は一時の気の迷いで行ってるんじゃないの。ほんとに好きなの。我慢できないくらい・・・」
薫は朱音を抱きしめたまま、じっと朱音の目を見て言葉を続ける。真剣な表情。今にも涙がこぼれそうで、肌は気持ちが高揚しているせいかほんのり赤くなっている。
「まいったな・・・」
その気になって振りほどけば、逃げることだってできる。なのにそれができなかったのは、薫の気迫に押され気味だったことも勿論だが、この流れに乗じて薫の身体に触れたい、薫とともに快感を味わってみたいという妖しい誘惑に抗えなくなっていたからでもある。
そして・・・誘惑に負けた朱音は、薫の身体を抱きしめた。華奢な中にも女の子特有の柔らかさが腕を通して伝わってくる。
・・・と、ここまできて周囲が気になり、辺りを見回す。部室の中は先ほどから二人きりなので心配ないが、他の部活が活動していたら、声をあげたりすると怪しまれないとも限らない。耳をすませてみたが、近くには人はいないようだ。安心した朱音は再び薫を抱く腕に力を込めた。
「あ・・・」
抱きしめられた薫が悩ましげな声をあげ、朱音を見つめる。その瞳を見ていた朱音は、吸い寄せられるように薫の顔に近づき・・・唇を重ねた。

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