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胸に秘めた思い
官能リレー小説 - 同性愛♀

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胸に秘めた思い 13

みずきがお風呂に入っている間何をしていようか思案していると、急にみずきが何かを思いついたように手を打った。
「そうだ! 一緒に入ろう! そうしよう!」
そう言うや否やガサゴソと着替えを持ちやすいようにまとめ始めるみずき。
待て。確かに二人分入るスペースはあるけど、こちらの意思が介入する余地は無いんですかっ?
嬉しいやらあらぬ想像をしてしまって平静を保ってられなくて困るやらで大忙しです。
「ん?」なんて可愛く首を傾げられて、もう理性いらないかなって思った。
こうなったら溢れ出すリビドーを下着選びに費やすことで自我を保つしかない。
よし、パッと目に付いた水色レースにしよう。
寝るときのブラはみずきも着けない派のようだし無しでいいや。
結構やっばいので、心を落ち着ける為にみずきの方を見ないようにして浴室へ向かうことにした。
部屋の扉を開けるタイミングで湯張りを終えた事を知らせるアラームが鳴ったのは僥倖だった。
一抹の不安を抱きながらも、平静を装いみずきを浴室に誘っていく。
脱衣所に着いてまず自分用のタオル確保に精を出す。
タオルと言えば体を隠す為のタオルも用意した方が良いだろうか。
「みずきー、これ使う?」
さりげなく呼称を固めつつ、大きすぎず小さすぎない、手のひらに収まるようなフェイスタオルをチョイスし、見せびらかしながら問いかけてみた。
「いいよ、色んな人に見られるわけでもないし」
と言いつつ少し顔が赤くありませんか? 日焼けですかそうですか。
「じゃあブラだけネットに入れてね。後は適当にカゴにでも入れてくれれば洗っとくから」
クンクンハァハァしたいなんて言わないっ! だって女の子だもん!!
「あの、ね? 先入っててもらえないかなーって」
「何で?」
思わず反射的に聞いてしまった。
ここに来て焦らしプレイとかやめて?
「だってその、恥ずかしいから……」
耳まで真っ赤にして、顔をそむけながらそんな事を言われたら、うんって言うしかないよね。
「先に入ってマース」
そりゃもう目にも止まらぬ速さで脱いださ。
そして浴室に突入したさ。
例えるならすっぽんぽんでポーンと突入したのですぽぽぽーんだろうか。
自分でも意味が分からない。
髪を纏めて、簡単に体を流して浴槽に浸かった。
擦りガラス越しに見えるみずきの人影に何度かやられそうになりつつ、自分が女で良かったと心底思う。
ほら、男性って大変なんでしょ?
その、大きくなったりだとか。
前の彼氏もそんなことを言っていたし。
あんなの付いてたら隠すのに一苦労するくらい今は興奮してしまっていて、出来るだけ考えないようにすればするほど余計に考えてしまって、目線が浴槽と脱衣所の間を泳ぎまわっている状況で。
ある意味浴槽に浸かっていて良かったとも思う。
無意識にバルトリン腺液が漏れ出していたりする時があって、そういう時に限って出ている感覚がないものだから余計に困る。
さすがに触れば分かるだろうと秘部に手を伸ばしたところで脱衣所の扉が開いた。
腕や手で胸や下の毛を申し訳程度に隠しながらの登場に、あやうく鼻血が出そうになった。
「あんまり……見ないで」
秘部にやった手をどけるのも忘れ見惚れていると、みずきが顔を下を向けてそんな事を言う。
襲ってやろうかと思った。
「あ、うん。洗面器そこにあるから、適当に汗だけ流して入っておいで」
全裸で突っ立って風邪でもひかれたらコトだ。
泣く泣くみずきから視線を外して浴槽へと招いた。
私が指さした先を見て、いそいそと歩み寄り洗面器を掴むと、おもむろに浴槽からお湯を掬うみずき。
そのスペースを開けるフリ、実際には退けなくても十二分にスペースがあるので飽く迄もフリ止まりだが、そのついでにさりげなく股間から手を離した。
みずきが来るのがもうちょっと遅かったら自分で慰めていたかも知れないくらい疼いていて少しだけ切なかったが、あれ以上近くに手があったら間違いなく弄っていただろう。危ない危ない。
「じゃあ、入るね……?」
そう宣言して、体を流し終わったみずきが左足から湯船に入ってくる。
でもちょっと待って、それだと角度的に丸見えなんじゃ……。
はい、来ましたー! ご開帳でーす!! めくるめく官能の世界へようこそー!
もはや官能というか観音様状態です。ありがたやありがたや……!
「わっ! ちょっと……見た?」
みずきがこちらの様子に気付き、瞬く間に湯船に体を沈めると、背中を向けて聞いてくる。
「見えてない見えてない! 心の目では見えてない!」
「それって見えたって事だよね……?」
必死に否定してみたがやっぱり駄目だったか……。
振り向きざまに頬を膨らませながら言うものだから、その可愛い顔を食べたくなったのは言うまでも無い。
「んっ……」
だから自然に唇を吸ってしまうのは至極当然のことなのだ。私は何も悪くない。
「なぁに? いきなりぃー」
甘えるような声で抗議されたって聞こえません。
性欲だけが煽られたのでもっかいぐらい唇を吸っても構わないはずだ。
「んふぅ……」
どちらからともなく舌を絡め合い、二人の隙間から荒い吐息が漏れ出す。

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