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胸に秘めた思い
官能リレー小説 - 同性愛♀

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胸に秘めた思い 14

「待って……」
潤んだ瞳で弱々しく押し返されると余計に興奮する。
「ひぅ! 待ってってば……!」
唇が駄目なのなら、と首筋にキスを落としたのはまずかっただろうか?
びくん、と体を震わせ、押し返す力が弱くなったので、チャンスとばかりに首筋に舌を這わせながらみずきを味わっていく。
「ふぅ……んっ!」
みずきの荒い吐息がますます情欲を煽る。
流しそびれた汗だろうか、少しだけしょっぱい気がするが、嫌ではなかった。
いや、美味のはずだ。
美味に違いない。

……美味だった。
視線を下に向けると、張り詰めて赤く充血した乳頭が見える。
首筋から真っ直ぐ下に向かって口付けを落とし、赤く腫れた果実を敢えて避けて焦らす。
みずきが下を向き、甘い吐息で私の耳をくすぐる。まるで催促してくるかのようなその可愛い行為に、一層嗜虐心をくすぐられる。
肌を甘噛みしつつ、みずきの全てを味わっていく。
始めは右から。
口の端が先端に触れるか触れないかの距離を保ち、唇で薄紅色の乳輪を挟み、吸いながら舌で舐める。
切なそうに吐息が乱れるのが扇情的でたまらない。
もっと焦らしたい欲求にも駆られたが、敢えて無視し本丸へと突入することにした。
本丸というか赤丸? ぷっくりと膨らんだおいしそうなそれに口付けると、一段と大きな嬌声が響く。
よく反響するその声で、ここが浴室であったことを思い出す。
家に誰も居なくて本当に良かった……。
耳を何度も蹂躙する色っぽい声が、まるで催眠術のように私の精神を侵食していき、思考回路をことごとく破壊する。
一心不乱に小ぶりな胸を舐め回していたが、ピンク色の脳で意識を何とか取り戻すと、私はいつの間にかみずきの太腿に秘部を擦り付けていた。
しとどに濡れそぼったソコは、いかにみずきが鈍感でも、と言っても鈍感なそぶりは見せてられていないが、浴槽のお湯では無い液体にまみれているのが分かっているのだろう。
と言うのも、さっきから顔を赤くしながらもニヤニヤとこっちを見てくるのだ。嫌でも分かる。
分かるのが分かるというのは哲学的だな、などと考えて必死に恥ずかしさを誤魔化した。
体勢がつらくなってきたのか、みずきが愛撫の隙を突いて体を押し返してきた。
それもそうだろう。水量が絶妙で、胸の高さぐらいになっているのだ。
お尻をちょこっとだけ浮かせないと、私が餌を求める鯉のようになってしまう。
こ、これが……鯉!?

離れる温度に名残を惜しみつつ、次の一手を待ち構えていると、みずきから絶望的な一言を浴びせられたのだ。
そう、それは!!
「このままだとのぼせちゃうから、上がってからにしよ?」
絶望ー!! ちょうど愛撫にも熱が入ってきた所でこの仕打ち。新手のイジメですかこれは。
「そんな残念そうな顔しないで。ってゆーか、可愛いんだけどっ!!」
しゅんとして上目遣いに睨んでいたらそんな事を言われた上に、珍しくみずきの方から唇を奪ってきた。
この短い間に何がそうさせたのか、一体何があったと言うのだろうか。
やけに積極的なその態度に、内心ドギマギしっ放しだ。
とは言えオアズケの状況は変わらず内心ガッカリしっ放しだ。
「ふふ……キス、しちゃったね」なんて可愛く言われちゃったら文句も言えなくなってしまう訳ですが。
惚れた弱みってやつですかね。
微笑みを崩さないまま、誘うように湯船から脱衣所へと手を引くみずき。
のぼせはじめているのか、少しだけその大きな瞳を潤ませながらさりげなく体を隠す仕草に心の陰茎はピンコ勃ち、陰核は……やめとこう。変なことを口走ってしまいそうだ。

充分言っている気もするが。

そんなことを考えているうちにテキパキと体を拭き終わっていたみずきに訝しげな目で見られているが気にしない。
ちょっとのぼせちゃった風を装えばバレないはずだ。
「なんか変なこと考えてたでしょー!」
バレバレでした。
それでもみずきの表情から笑みは消えない。満更でもないようだ。

お言葉に甘えてじっくりと妄想を深めていこうと思います。
まずはその赤く染まった透き通るような素肌にかじりつく妄想からー。
「じろじろみないでー!」
小麦粉を練ったり発酵させたりしたのち焼き上げたような軽快な音をさせるほどの両の手のひらによる頬への圧迫で私の顔は面白いように歪んでいるのだろう。
「ぷっ……あはは! なんて顔してるのー!」
あゝ無邪気。素敵な笑顔ですね。気を抜くと惚れ直しちゃいそうです。
「ひょっとこちゃん? ひょっとこちゃんって呼ぼっかー!」
なにかがツボに入ったらしく目尻に何か光るものを携えながら声を上げるみずき。
そろそろ呼吸困難になりそうです。
だってこんな顔して呼吸する機会なんてそうそうない。

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