忘れ去られた村の儀式 9
それにより、部屋の中の男たち全員の視線が徹のそれに集中する…
やはりかなり大きさをもった徹の男根は、その趣向を持った男たちからすれば、健成や雄輔のモノよりも興味のある代物ではあるのだ…
「流石に巨根だけあって、先走りの液も大量という訳じゃのぉお…」
司祭はそんな徹の男根に目を細める…
そんな横で短小の雄輔は肩身が狭かった…
普段ならば自分がリーダー的存在であり、徹などに運動だって学業だって負けることは無かったのだ…
それなのに…
頭を垂れる雄輔の視線の先に、上を向いた自身の男根があった…
ソレは剥かれたばかりの赤く腫れた亀頭を露出させ、徹の半分にも満たない勃起を見せているのだった…
そんな雄輔に気づいた健成は雄輔に微笑み掛ける…
“気にするな…”という気持ちを込めて…
健成にとって雄輔は、どんなに短小包茎であろうとも、やはり特別な存在であることに代わりは無いのだ…
健成…
その笑顔に気づいた雄輔は感動を覚えた…
健成はこんな情けないモノしか持ってない俺のことを、ちゃんと男として認めてくれるのか?…
そう疑心を抱きながら、雄輔は健成の勃起に目をやる…
それに応えるかのようにその勃起は、挨拶でもするかのようにヒクヒクと律動して見せた…
形いい健成の勃起…
褐色の茂みから生えでたソレは、亀頭の大きさといいその張り具合といい、雄輔が思っていた通り…いやそれ以上のものがあった…
嗚呼…健成…
夜ごとそれを想像し、健成のパンツまで盗み出した雄輔にとっては、今目の前にある健成の勃起が夢の中の出来事かと疑うほどだった…
「何じゃ雄輔そんなにそそり勃ておって…お前も徹も…健成に惚れておるんじゃのぉぉ…」
司祭は含んだ笑みを浮かべながら、頬をゆっくりと上げた…
雄輔と徹が俺に惚れている?…
司祭の言葉は健成にとっては嬉しいことではあったが、俄に信じられなかった…
「どうじゃ健成…男好きのお前は、雄輔と徹…どちらが好みじゃ?…」
そう聞かれても困ってしまう…
確かに今までは雄輔に恋心を抱いていた健成ではあったが、徹の大きい男根に引かれて、本能が疼くのも確かだった…
「そんな;…どちらかだなんて選べません…雄輔は攻めたくなるし、徹には攻められたい感じがしますから…」
健成の言葉に周りの男たちも皆、相槌を打つように頭を上下に振る…
"攻めたい…"?
健成の言葉に雄輔は眉を顰めてしまう…
「健成、それってどういうことだよ?」
確かに自分のモノは健成より見劣りはするとはいえ、それ以外のことは何事に関しても健成や徹の上をいくと思っている雄輔にとって、それは納得いかない一言だった…
「"どういうこと"って…聞いた通りだよ。僕は雄輔を押し倒して、その身体を弄びたいよ…」
健成の言葉は今までに無く、どこか上から目線だった…
「なっ!?何言ってんだぁ…俺の身体を弄びたいだなんて;!バカ言うなぁ;!」
雄輔はつい声を荒げてしまう;
自分は確かに健成を自慰のオカズにしてきた…
健成以外の対象など、皆無と言ってもいいぐらいだった…
だけどそれは自分が何時も上になり…健成に攻められるなど考えたことも無かったのだ…