PiPi's World 投稿小説

忘れ去られた村の儀式
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 6
 8
の最後へ

忘れ去られた村の儀式 8

「お、男の身体を?!…」
雄輔の声は思わず上擦ってしまう…
自分は確かに健成の男根には興味があった、だけどそれは視覚的に見れさえすれば満足なことであって、それ以上のことは考えてもいなかったのだ…
「そうじゃ、この者たちはこの村の男たちのように妖気にやられた訳じゃないんじゃ…」
「ってことは?…」
「お前たちには分からんかもしれんが、この世には、元々おなごなどには欲情などせん“男”という者がおるんじゃよ…」

「あっ僕は分かります…僕は子供の時からおなごの身体より、男の身体に興味ありましたから…」
健成は呟くようにぽつりと言った…

「ほぉぉそうか…それでは健成は、妖気の影響というよりも寧ろ、この者たちに近い気質を持っているのかもしれんのぉ…」
「あ、はい…」
健成の告白に、周りの男たちの顔がパッと明るくなる。
どういう形にしろ、彼らは彼らなりに自分の性癖に悩みを持ってはいた…
そこに自分と同類の健成という少年が現れ、心中に暖かいものが流れたのだ…

そ、そうなのか?…
健成の告白に徹は驚いていた。
確かに自分は健成をオカズに自慰はしてきた…
健成が望むなら、彼を抱くことだって抱かれることだって出来るとは思う…
だけどそれは健成であるから出来ることであって、男なら誰でもいいという訳では決して無いのだ…

「どうした徹…?、お前は男同士での行為には抵抗があるか?…」
「あっ…別にそういう訳では…」
徹は健成とだったらやりたいのだ…
決してこの男たちを下げずんだり軽蔑できるような立場では無いことは分かっていた…

「お前は妖気にやられただけなのかもしれんな…」
「そ、そうでしょうか…?」
確かに最近は、健成以外にその対象にはならなかった…
いけないこととは思い、必死になっておなごの裸を想像すればする程、その性欲は冷めていった…

「何も心配はいらん…祭が無事に終われば、ちゃんとおなごとも交じれるようになるじゃろうて…」
「あっ…はい…」
“そうなったらもう健成とは…?”
返事はしたものの、徹は心中で格闘してしまう…

本当に自分の健成へのこの気持ちは、妖気とやらに操られての偽りなのだろうか?…
夜ごと健成を思い、想いに耽ってやったあの自慰も…ただのまやかしに過ぎないということなのか?…
首を傾げ、健成の男根を見る…
先端に丸い液玉を作った健成のソレは、綺麗に聳え勃っている…
それは徹にとっては、夢にまで見た健成の男根なのだ…
ビクン…と徹のモノが律動する…
それに合わせるかのように、ぽたぽたと先走りの液が滴り落ちていった…

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す