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方陣の忍者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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方陣の忍者 10

兄じゃなのか?…
滑らかな筋肉を讃えたその裸体に見覚えはあった。
それでも面で顔を覆われていては、それを確信することは出来なかった。
兄じゃの身体の特徴は…?
あの男が時慧であるかどうか確かめたく、少年は吊るされた男の剥き出しになった股間を凝視する。
幾度となく時慧のそこを盗み見てきた少年にとって、その逸物こそが最も識別できる部位だったのだ。

臍の下から線のように生えた陰毛は、下部で黒い茂みとなり密集していた。
それはどちらかというと縮れの少ない時慧の陰毛ととても似ていた。
その下に垂れ下がる双つの陰嚢…
男精を溜め込んでいそうな大きなそれは、風呂で見た時慧の陰嚢と形は似ていた。
そして黒い茂みから生え出た長い陰茎…
その褐色の上部より頭を覗かせたそれは、自分が焦がれ続けた時慧の陰茎と同じな気がした…
それを見ても少年はまだ確信が持てなかった。
それはこの男の陰茎と陰嚢は、少年が盗み見た時よりも確実に重量を増していたからだ。

血管が絡むように浮き上がり、亀頭は膨れつつある。完全に反り返ってはいないが、興奮しているのは明らかだった。
油を塗りたくられている時に快楽を感じたのか…。
不意にその先端からぬるついた透明な液が垂れ始めた。

「おお!…」
呪文の唱えが一瞬止まり、紫褌の男たちからどよめきが起きる…
吊るされた男の陰茎先端より垂れ落ちるその液は、切れることなく下に伸びていく…
それはまるで朝露に塗れる蜘蛛の糸ように神々しい輝きをみせていた…
紫褌の男たちはそれにひれ伏せるように頭を垂れる。
それにより、少年の位置から吊るされた男の足元まで視界が通り、その液を受ける為の金色の器が配してあるのが見て取れた。

その放出は少年が見ただけでも異常な量だとわかった。周りの男達はそれに驚いているように見える。
その液が容器を満たした時、かすかな発光が起きた。
これは流石に男達も予想していなかったようで、またもどよめきを起こす。雄の液が多すぎて飽和したらしかった。

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