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方陣の忍者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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方陣の忍者 7

息を潜め、木扉の隙間から歩み来る男たちを覗き見…少年は目を見開いた。
男たちは揃いも揃い、紫色の褌一張の姿だったのだ。
何故そんな恰好で?…
夏ならばまだしも裸でいるにはまだ肌寒い季節…いくら血気盛んそうな男たちとは故、自ら好んでそんな恰好になるとは思えなかった。
祭りか?…それとも何か儀式でもあるのか?…
確かに紫色の褌は穿き古された物では無く、真新しさすら見て取れる…
しかも男を象徴する豊かな膨らみ部分に施された金色の魔方陣が、妖しく輝きを見せていた。

少年は過ぎ去る男たちの臀部を見つめる…
どの男の尻も引き締まり、歩を進める度に尻丘交互に窪みを作っていた。
それは締め込みが双丘の間に食い込み、後方から見るとまるで全裸のようにも見えた。
ごくっ…
自然と喉が鳴る…
男たちの尻をながら、時慧の尻を思い出す。
時慧の尻は小振りではあるが大臀筋を鍛えている為、充分に男らしかった。
こうして男たちの多様な尻と比べると、時慧のそれは誰よりも形いいと思えた。
故に心配が募る…
腰を高く掲げられ、硬い双丘を揉まれ苦しむ時慧の姿が…脳裏を過る…

少年のモノが思わず硬くなる。今はそんな事を考えている場合ではないというのに。
とりあえず男達を追うべきなのだろうか?
男達は呪文の発せられている所に引き寄せられている風に見え、どうも気になる。
しかし時慧は男達が向かう方と真逆にある離れに閉じ込められている可能性が高かった、大抵の屋敷ではそうする。
男達が引き寄せられている隙に警戒の薄い離れを見た方が良いのかもしれないがこの屋敷が常識通り時慧を隔離するかわかったものではない。少年は判断を迫られた。
躊躇している余裕など無いのは分かっていた。
もし選択が間違っていたとしたならば、時慧の命の保証が無いのも分かったいた。
少年は芯の通り始めた股間を握りしめ、精神を統一する。
これから何らかの儀式が行なわれるとするならば、時慧の身体が使われることは充分に考えられた。
生贄か?…
それが行なわれるとすと、外気が澄み渡る丑三つ時の筈…
ならば時慧はまだ離れに隔離されていても可笑しくは無い…
少年は一か八かで掛けてみるしかなかった。

見取り図によると離れは男達が現れた方角にあるらしかった。
時慧は彼等によって離れに閉じ込められたのだろうか?
早速離れに向かう。元からまばらな見回りが更に少なく割と楽に近づく事が出来た。
しかし、どこになにがあるか分からない。
すぐには離れに近寄らず遠くから観察をする。

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