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方陣の忍者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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方陣の忍者 5

広間に入り、大きな屏風画の前で足がすくんだ…
描かれた凛々しい若武者は、数本の矢を身体に受けているにも関わらず、股間を大きく起立させている…
少年といえども、このぐらいの性に関する知識はあった。
厭らしいことを考えるとそこが勃ち上がるということは、既に経験もしていたのだ。
しかしながらこの画は普通で無いことは本能で分かった。
見てはいけないとは思いつつも、若武者のその頂きから目が離せ無い自分がいた。
それは描かれた若武者が、どこか時慧に似ていたからだ。
少年は真面目な時慧と違って性に対しては少し柔軟だった。
だからこそ時慧を性的な目で見た事もなくはない。
しかし知識の無い少年なので性的な妄想と言っても大したものではなかった。性行為等はまだ頭に無い。
だからこの硬く勃起した屏風の絵は衝撃だった。
もっと見てみたいと言う興味が湧いてきてしまう…。
時慧と風呂を共にすることはあった…
当然のことながらその時の時慧の陰茎は力なくしな垂れ、この画のように逞しい姿では無かった。
…兄じゃの物もこんな風になるんだろうか?…
男であれば誰だって勃起することぐらい分かってはいた。
それでも性的なこととは無縁そうな時慧の、そんな淫らな姿は想像は出来なかった。
…見てみたい…
性的なことに好奇心大勢な年代の少年にとって、品行方正な時慧のあの芋虫のような陰茎が勃ち上がる姿に興味を抱かない訳はなかった…

あの太い芋虫が力強く立ち上がったらさぞ大きくなるに違いない。
初の任務でありながら、少年はこんなせいてきの事を想像し興奮しつつある。
無理もなかった、任務で結果を残したいのも彼の為だから。
ふと、冷静になる。
「それにしてもなんでこんな絵を?」
きっとここの家主は、時慧のような“漢”が好きなのかもしれない?…
そう思うだけで、何処か面白くは無い心情に包まれる…
時慧がそういった男たちにモテるのは少年とて分かっていた。
禁欲を教えとする流派とはいえ、それを実践しているのは時慧ぐらいのもので、その実、裏では皆それなりに楽しんではいるのだ…
そういった輩が性的な対象として時慧を見ていることを、少年は知っていたのだ…

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