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方陣の忍者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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方陣の忍者 17

少年は思わず、動けぬ彼等を持ち帰りたいとまで思ってしまう。
兄じゃに対してあんな酷い事をしたのだからそれなりの報復は受けるべきだと思えたし、またこの獣的な太いモノをこの場に置き去りにするは勿体無いとすら感じたからだ。
気持ちは兄じゃから離れてはいない、しかしこんなにも剛直を突きつけられているとやはり気になってしまう…。
しかし、煙玉の効果はそう長くはない。とりあえずは兄じゃを正気に戻して彼等から引き離さなくてはならなかった。

少年はまず吊るされている時慧の体を下す事にした。
「この男をどうする気だ…」
股間を天に突き出している男の一人が話しかけてきた。
煙玉の効果で痺れてはいるが、どうにか声だけは出せるらしい。
少年は声の主の男に近寄り、あっさりと答える。
「どうするもなにも助けに来たんだよ」
「助けるだと?あの侵入者はこの儀式を望んでいるというのに…」
「そうは見えないよ。縛って吊るして、変な面まで付けて」
そうは言ってみせたが、絶対違うと思った。兄じゃは内心更なる雄の精を望んでいるだろう。

少年は迷う。
さっさと連れては帰りたいのだが、この男達から色々と聞き出してはみたい…。
倒れている紫褌の男のモノを扱きつつ、次の案を練ってみる。
その時だった、痺れている男達の毛深い胸に赤色の方陣が刻まれたのは。
「なんだあ、これは…」
紫褌の男達はなにがなんだかわからないといった状態だ。
少年にはわかった、これは爆破の模様だと。これを発動させれば死にはしなくても確実に負傷するだろう。
相手の肉体そのものを直接爆発させる最強の技ではあるが、それをするにはあまりにも時間がかかりすぎる。
それに刻むためには相手に接近しなければならないというのもあり、実用性がない技だ。
そんな複雑な技を複数同時に出来る人は…。

兄じゃが目を覚まし、指を動かしていた。
「お前ら抵抗するなよ…動けば心臓を破壊する」
これは嘘だっだ、この技には心臓を破壊する威力はない。
それでも男たちが怯む間に、少年は時慧の身体を抱え上げ、吊るされた拘束から解放する…
「うっ…」
低くうなり声を上げる時慧…
面が外れ、その顔が少年の前に現れる…
「あ…兄じゃ…」
感激で涙が出そうになるのを必死で堪え、少年は弱った時慧のその身体を背に抱き、男たちの精液で滑った床を一目散に駆け抜けた…

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