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方陣の忍者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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方陣の忍者 12

その見えない穴は雄汁を絞り取ろうとしているらしかった。
まるで牛の乳を絞るかのように、包み込まれてずり降ろされているのが少年にもわかった。
その動きが根元から先端に行く度に吊るされた男は体を震わせる。
真下に向けられたモノが次第に膨張を開始する。
少年の期待通りの展開になってきた。もっと近くで見たい、という欲が出てくる。
そんな時、紫の褌を装着した男の動きに変化が起こったので少年は近寄る機会を失ってしまう。
皆の片方の肩が、上下に律動し始めたのだ。
こ、これは!?…
少年の位置からは、背を向けている為、紫褌の男たちが何を行なっているかは明確には見ることは出来ない…
しかしその上下する動き、肘の位置からして、自慰を始めたことは明らかだった。
す、凄い…
少年の属する渡岩流においては、自慰など端ないもの…
それでもどうしても我慢できない時は、人知れず場所で、隠れてするよう教えられてきた。
それがここでは、大勢の男たち皆が一斉に自慰を始めたのだ。
もしこの光景を時慧が見たとしたならば、眉を顰め、あからさまに厭な顔をするだろう…
しかし、男の性に興味を抱き始めた少年にとっては、天にも登る気持ちだった…

男達は褌をずらして性器を刺激していた。
この褌は脱ぎ捨ててはいけない決まりがあるらしい。褌になにやら金で模様が書かれていたが、それが関係あるのだろうか?

とにかくこれで少年の理性は限界を迎えてしまった…。
もはや任務を忘れ去ってしまった少年は、その場で忍装束を脱ぎ捨ててしまう。
忍者にあるまじき行動だった。しかし、そうさせるだけの迫力のある光景ではあった。

相変わらず、男達は少年に気づく様子は無い。それどころか吊るされた者にますます集中しつつある。

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