脱皮したら 9
ある日、瞬が紘輝に、
「紘輝、ちょっと良いか・・・」
「瞬さん。」
紘輝は彼女ができた事を瞬が知らないと思っていたので目を反らそうとするが、
「逃げなくて良い。それに謝るのはお前じゃなくて俺の方さ。」
「留学ですか?だったら早く言ってくれれば良かったのに。」
「ごめん。だからお詫びも兼ねて久々に紘輝の相手をしてやるよ。」
瞬が紘輝の制服を脱がそうとすると、赤い煙で辺りが覆われて、
「瞬さ・・・手が小さくなっている。」
瞬も紘輝も次第に制服が緩くなっていくのを感じるが、
思わず制服を脱いでいく間にも背が縮んで、筋肉が落ちて腕や脚が細くなっていき、
下着が脱げ落ちてしまうと、瞬の皮に覆われた陰茎と紘輝の皮が少し捲れてきた陰茎が露わになり、
「瞬さん、どういう事でしょう。」
「見ろ、どうやら俺達だけじゃないようだ。」
紘輝が振り向くと5、6歳の幼児が服に埋もれていたり、乳児が泣いていたりしており、
「赤い煙を吸ったせいですね。」
すると、
「紘輝、隠れた方が良いぞ。」
黒い防護服を着た集団が次々と乳幼児達を連れていってしまい、
「瞬さん、どうしましょう。」
「変身でき・・・」
「瞬さん、取りあえずやってみましょう。」
瞬と紘輝が力を込めてみると繭のように硬質な物質が体を覆っていき、
しばらくするとライトビートとブレイマンティスへと姿を変えるが、
「背とかはそのままだ。」
「早く皆を助けましょう。」