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見知らぬ土俵
官能リレー小説 - 同性愛♂

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見知らぬ土俵 4

妄想の中の力士達はどれも全裸だった。
そして、敗北し地に尻を付けた力士は「力を注ぎこんでやる」と言わんばかりに肛門に太いモノを挿入される。
一方的で屈辱なように思われる光景ではあるが、悲痛な重苦しい雰囲気は一切ない。むしろ、挿入された側が男根をギンギンに立たせて犯した側に再戦を挑んでいる。
どの力士も闘志と性欲が入り混じり、雄々しい気迫がすさまじい。
いつしか土俵の上は獣根のぶつけ合いの場となっていた。
股間と股間を合わせ合い、そして片方が精根尽きて果てるまでひたすらにがっぷりと組む。

楓野は意識が妄想…いや過去の光景の幻視の中に飛んでいた。
なので土俵がうねりだしている事に気づくのが遅れた。
過去の奇妙な儀式がこの土俵の性質を根本から変化させたのだ。
幾人もの男達の熱いぶつかり合いに生臭い放出、この土俵はあまりにも汁を吸いすぎた。

話はその儀式のあった時代にまで遡る。

力士の一人が土俵に上がった。表情は明るく、戦いの興奮が隠しきれていない。
その力士は青年というよりは少年といった雰囲気だった。褐色の肌に紺色の髪が美しい…。
彼は力士らしく白い褌を身に着けていた。股間の盛り上がりはかなり大きい。
しかしそれもその時までで、少年はその白い布に手をかけていた。
少年は股間を覆う布を盛大に投げていた。まるで大自然に見せびらかすかのようなオーバーな動きで。
興奮に先端をわずかに膨らませた雄の象徴が露わになった。
先端からは既にヌルついた雫が垂れ出している。

少年は股を広げ、その場で力強く四股を踏む。
そして土俵を足で鳴らしながら右手で竿を握り締める。

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