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見知らぬ土俵
官能リレー小説 - 同性愛♂

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見知らぬ土俵 3

なにが起こるんだ…。
もはや、貞操帯みたいになってしまった褌を見て背筋が凍る。
中で剛直を滅茶苦茶に扱きあげるその細いものは、ぱっくりと開いた先端の穴から侵入を開始する。
「おわああっ!」
強烈な刺激にまるで放尿かのように露が溢れ始めた。
その雄のエキスは蔓に吸われ、地面にシミを作る事は無かった。
絡みつく植物が成長しようとしているのは明らかだった。
楓野は抵抗する気力すらも奪われてしまった。ガッツリと構えた姿勢のまま放心状態の彼を蔓が絡んでいく。
それに比例して彼の精神も浸食されて行く。
意識がもうろうとし、雄としての快楽を求め始める。
ヤりたい…。
その言葉しか頭に無くなり、楓野は猿の様に扱きだした。
楓野はしばらく異様な自慰を楽しんでいたが、その手が止まった。
正気に戻ったわけではなかった。
新たな雄の臭いがどこからか漂ってきていたからだった。
楓野に男色の趣味はない。それどころかスポーツに没頭しているおかげで、性的なこと自体に関心が薄かった。
しかし、股間に寄生をされた今は違っていた。
雄独特の臭いを敏感にかぎとり、息を荒くして目を血走らせる。普段の彼からは想像も出来ない状態になっていた。
「雄は…どこだ…」
殆ど片言のようになりながら、相手を探す。
楓野は殆ど導かれるように土俵に向かっていた。
数えきれぬ程の強い雄達が戦ってきたこの場所になにか感じる物があったのだろう。

楓野は土俵の上でしこを踏みながら、名前すらも知らない男達の戦いを妄想し始める。

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