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スケイルス海での出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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スケイルス海での出来事 8

素早く一番身近にいた若い男のダガーナイフに手を掛ける。
「うわあ、何するだぁ!…」
奪う拍子に男のパンツの横紐が契れ、股間を覆っていた小さな布が床に向けて、ヒラリと落ちた…

ぅぁ…
ナイフを構えながらレルツは目を見開いてしまう…
明らかに自分より年下だと思える男のモノなのに、平常時にも関わらず皮が剥けきれ、そのデカさといったら自分のモノとは雲泥に差があった…
例え自分がこんな緊張状態で無かったとしても、到底敵う代物ではないのだ…;

「なんだなんだ、油断も隙もあったもんじゃね―な…、あの巨船がアンタらの味方じゃね―なら、可愛い子ちゃん2人の身体ば捧げ物にして、お許しをこうしかなさそうだな…」
男たちにあっさりとナイフを奪われ、イザ―ク共どもに縛り上げられてしまう…

「捧げ物ってどういうことだよ?!」
レルツは声を荒げる。
「あれがアンタらの味方でないなら、幽霊船に決まっとるだ…でねぇとあんな薄気味悪い訳ねーだろが…」
パンツを破かれた若い男が、ロープを締めながら言う…
恥ずかしくないのか?…あの巨根はぶらぶらと晒したままだ…
「こんなことして、直ぐに俺らに助けが来るぞ!」
「それゃあ無理そうだで…見てみれ!」
若い男に促され、自船に目をやる…
…!
レルツは言葉を無くした…

甲板へりに立たされる全裸の男たち…
それは紛れも無くレルツの部下である、兵士たちだった…

巨大船から伸びた雲の塊が、まるでカメレオンの舌のように自船を捕まえていた。
それだけではない、巨大船の本体からも作業用フックのようなものがいくつか伸ばされ自船に接続してある。
自船は完全に航行能力を失い、巨大船にコントロールされてしまっていた。動力の魔石も機能停止のように見える。
「あの兵士たちは、巨船の奴らに攻撃を受けたのか?…」
レルツの声にイザ―クが答える。
「それは違うみたいです…見てくださいあの後ろの男たち…」
レルツは目を凝らして、イザ―クの言う男たちを見る。

汚れた薄布を腰に巻いただけの男たちは、皆が皆屈強なる筋肉を讃えていた…
「あ、あれは?…」
「…我船の漕ぎ手の男たちですよ…」
「なっ!…なんだって!…」

遠巻きに見ても漕ぎ手の男の様子はおかしかった。
裏切ったのか、暗雲をまともに吸って洗脳されたか。
どちらにしろもう輸送艦は全て敵の手に落ちた、としか言いようがない。
絶望的な状況にイザークのモノは更に縮み上がる。
引波の群青は青ざめたイザークの肉体をなで回し始めた。彼はもうなすがままだ。

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