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スケイルス海での出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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スケイルス海での出来事 6

「ど、どういうことだよ?…すっ裸になれって言うのか?…」
レルツは眉をしかめる…
命が掛かっているとはいえ、位高き貴族の出…下着姿でさえ屈辱なのに、それも脱がなければいけないのか?…

「仕方ありませんよ…アイツらだって裸同然…号に入っては号に従えってことじゃないでしょうか…」
「ぅ…ああ…」
年下であるイザ―クに諭され、レルツはぐうの音もでない…
ここで自分のプライド云々を言って話しが流れることにでもなれば、それこそ末代までの恥…
部下たちの生命の危機をも顧みることの出来ない、ただの我が儘な男でしかないのだ…

意を決して下着の結び目に手を掛ける…
男たちの好奇的な視線が、その一点に注がれているのが分かる…
こいつら…事が済んだらただではおかない…
レルツは奥歯を噛み締めながら、下着を足首まで落としソコを隠すように両手で押さえた…

全裸になったレルツとイザ―クが股間を押さえ、男たちの前に立つ…
その姿を見る男たちは皆、厭らしく頬を上げていた…

「引波の群青」は軍服や兵士というものが嫌いだった。敵対しているのだから当然である。
しかも彼等のチームコスチュームは紐ビキニのみという酷さ。
だからこそ、2人の兵士を全裸にさせたのだ。

双方の軍から返り討ちにされてきた恨みが2人の兵士に集中する。
話が不味い方向に進みだしている。レルツは協力を要請しに行った事を心底後悔した。
とりあえずレルツは股間を隠しながら案を出す。
「このままでは全員アレに潰される。だから4隻バラバラに逃げて横から砲撃をしてアレの動きを止めるんだ」
「ふっ…そんなこと言って俺らを騙そうたってそうはいくか…あの巨大船もお前らの仲間じゃないんか?…」
赤兜の男が声を張り上げる。
「お頭の言う通りだ、こんな可愛い子ちゃん2人寄越して、軍のやつら俺らを惑わそうとしてるに決まってますだ!」
「か、可愛い子ちゃんだあ?…好き勝手なこてばかり言いやがって、俺はあの船の司令官だぞ!」
レルツは怒りで身体を赤く染めた。
「ははは!…よくそんな事が言えたもんだ!お前みたいな青二才が司令官だったら、俺はこの海の海賊王だ…」
「くぅ…;」
レルツは悔しさで奥歯を噛み締めた…
軍服を脱いで全裸を晒している今、それは確かにただの青二才と見られても仕方ないのだ…
「お前らも任務と覚悟して来たんだろうが…それならさっさとその手ば退けて、俺らを惑わしてみろや…!」

童貞が長すぎて色々と感覚がおかしくなったのか…、レルツはうすら寒くなってきた。
このまま股間を覆う手をずらしたらどんな恥ずかしい思いをするか分かったもんじゃない。
レルツは
「お前達の様な小規模な海賊を捕まえる為にこんな大掛かりな事をするか」
とでも怒鳴り散らしてやりたくなった。
しかし寸前でこらえた。逆上しかねないからだ。
赤い兜の男が中々動かない2人の兵士を見て、話しかける。

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