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スケイルス海での出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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スケイルス海での出来事 20

大扉から入って来たのは、数人の兵士たちだったからだ。
「な、何でこの者たちがここに?!」
レルツは武装した兵士達の出現に驚愕する。

「そなたが私の言うことを聞けないというなら、反逆罪として牢獄に入ってもらうしかあるまい…」
「そ?!そんな!」
「いやその前に、無理矢理にでもその衣は剥ぎ取ることにはなるがのお…」
「な、何故そこまで私の衣を脱がせたいのか?…神官殿の狙いが一向に分かり兼ねます…!」
「はは、まだ知を通すか?…何ならこの兵士たちも…裸になって貰うか?」

なんだか、明らかに様子がおかしかった。普段と全く雰囲気が違う。
レルツは神官のただならぬ様子が恐ろしくなってくる。
もはや自分が裸にされるのを嫌がっている段階ではない。下手したら罪人だ。
これは悪い夢ではないか?
レルツはこれが現実とは思えなくなってきた。
拳の中で爪を立ててみる…
それは確かに痛く、これが紛れも無く現実の出来事であることを思い知らされる…

「わ、分かりました…神官の命に従います…」
レルツは神官の理不尽な命令に屈するしかなかった。
どちらにしろこの屈強な兵士たちに脱がされるならば、自ら手でそれを行なう方が潔いと思うしかなかった。

「始めからそうしてればいいものを…さあ!その覚悟、見せて貰おうじゃないか…」
神官はレルツを見下すように、厭らしく頬を上げた。

レルツは殆ど剥ぎ取るように服を脱ぎ捨てる。
さっさと終わってくれ、そう願いながら。
こうしてレルツは全裸になった。
緊張と神官の異様な態度に彼の股にぶら下がるモノは縮こまっている。
裸の男達を見せられた時は膨張して硬くなりつつすらあったのだが、今は興奮どころではない。
当然のことながら普段よりも一段と小さくなったそこを両手で覆いながら、レルツは広間の中央に立つしかなかった。

「ほおぉ…思って以上に全身に筋肉が着いておるんじゃな…小さな臀部も引き締まっておる…」
神官の言葉にレルツは羞恥で赤くなる。
自分の身体はここにいる屈強な青年たちに比べて、スレンダーなのは分かっていた。
神官が言う尻などは小振りで、男としては見劣りがするのは、百も承知していた。

「こ、これで満足していただけましたか?…」
劣等感に冴えなまれた、上擦ったレルツの声が、ホール内に響き渡った…

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