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スケイルス海での出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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スケイルス海での出来事 18

ファーメリアの兵士達は半数近くがミアプラと呼ばれる村のような施設で暮らしている。
巨大な寮に売店やら病院やらがくっついたような雰囲気でミアプラから出なくても生活に関わる大抵の事が出来てしまう。
しかし、俗っぽいものや性的なものは一切無い。
俗悪なもの全てが排除されているのだ。美しいが整然としすぎて面白くもない管理された町…。
つまらない、ミアプラに来た誰もがそう言うだろう。
しかし、兵士達はどうにか平穏な生活をしていた。
後先考えないクーデターで国内が疲弊し、混乱ついでに治安が悪化したボンダールに比べたらマシという思いがあるからだ。
それは単なる極論でしかないのだが、とにかく平和だった。

出航前の先週、レルツは儀に参加するよう命を受けた。
レルツにとって少年たちのそれに参加することは始めてのことで、ファーメリアの男たちにとってもそれを飲めることは、とても誉めれのことだった。
レルツとて歓び勇んで聖堂に入った。
ぅえ?…
レルツは思ってもいないことに目を見開く。
全裸で壁に固定されているのは、どう見ても少年ではなかった。
逞しい筋肉を讃えた、自分と大して年令も変わらない青年たちだったのだ。
「こ、これはどういうことでしょうか?!」
レルツは儀式を司る神官に尋ねた。
「この者たちは貧しさ故に儀式を受けられなかった青年たちじゃよ…、もう清い精液では無かろうが、ファーメリアの男の証しとして、せめて儀式だけは行なってやりたくてな…」
神官はガラス状のカップを掲げ、それをレルツに手渡した。

ガラス状のカップには聖水がなみなみと注がれていた。
このカップは縁に魔石を粉にして固めた物が付けられており、そこを男の肉体に近付けるとぴったり密着する様になっている。
それがどういう原理で外れるのかはレルツにはよくわからなかった。自分もこの儀式を受けた様な気はするのだが記憶があいまいになっているからだ。
それは儀式を円滑に進行させる為、少年たちには媚薬が投与されるからだ。
朦朧とした意識の中での出来事…レルツの記憶が曖昧なのも仕方なかったのだ。
「この者たちにも媚薬を?…」
まだ撓垂れたままの男根を不信に思い、神官に尋ねた。
「やはり子供への分量では効き目がありませんな…しかしファーメリアにおいて多量なる媚薬の投与は禁じられておる…困った。。」
神官は考え込むよう顎に手をやった。

芯を待たない男根では、この儀式そのものが何の意味も無くなってしまう…
どうにかしてここにいる青年たちの男根を奮い勃たせなければならない…

神官は困り果てた末にレルツに頼るしかなかった。
「レルツすまぬが…その衣を脱いでくれはしないか…」

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