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スケイルス海での出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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スケイルス海での出来事 15

思考に割り込んでくるかのように、どこからか呻き声が響き渡る。
イザークはそれがどこから聞こえてくるのかわからなかった。
しばらく周囲を見回して、ようやく声の発生源に気が付いたがどうにも出来なかった。
イザークの頭の上にある黒い霧の塊の中に、海賊達が浮いていたのだ。手が届く距離ではなかった。
包み込まれた海賊達の姿が見えなくなったが、あんな所に居たのか…。
誰もが大きく口を開けている。霧の中でなにかを咥えさせられているのだ。
絶望的な表情をした5人はイザークの見ている前で切り揉み状態になり始めた。
巨根を強調するような淫らな舞いだった…。
霧の男根を咥えさせられているおかげで悲鳴すらも上げられない海賊。
イザークはただそれを見ている事しか出来ない。
黒い霧の中の海賊はまるでつむじ風に翻弄される葉っぱだ。固太りの発情した肉体は葉っぱとは似ても似つかないが…。

散り去っていく海賊たちを感慨深気に見つめながら、イザークは水面に浮かぶ瓦礫に跳び移った…
考えてみたら、あの海賊たちに出会っていなかったら、自分はあれ程までの快感を知らずに、一生を送っていたかもしれないと思った。
それがファーメリアの男として後ろ指を刺される行為であったとしても、イザークにとってあれは、忘れたくとも忘れられない愛撫であったのだ。
出来ることならば、更なる行為を期待していた…
黒い霧の塊に邪魔されなかったら、あれ以上の快感を味わえたのかと思うと…口惜しかった。

次第にイザークを載せた瓦礫は、船々から遠ざかっていく…
あれ程に巨大と思っていた黒雲の船さえも小さくなっていた。
水面に漂ってくる小布を手に取る…
海賊が穿いていた群青色の紐ビキニだった…
イザークをそれを鼻に宛てがい、海賊たちを想い自らを扱いた…

一方その頃、海賊達はというとますますかき回されていた。
性欲が高ぶった時仲間の尻を使っていたのが、不運な副作用をもたらせる。
部分的に固形と化した霧が海賊の尻にあてがわれたが、5人とも難なくそれを受け入れてしまう。
強制的な挿入だったが、口をも犯されているので悲鳴を上げる事すら出来ない。
ぬちょぬちょといやらしい音を立てながら海賊は、巨大船上部に開いた扉の中へと吸い寄せられていく。
もはや海面には、海賊たちの載っていた船はもとより、レルツとイザ―クの輸送船も無かった…
両船ともゴボゴボと夥しい泡を立て、海の底へと沈んでいた…
「お、お頭ぁああ…!」
やっとの思いで口を離した海賊の一人…ユダが叫び声を上げる…
海賊の中で1番年若いユダは、全く掴めないこの状態が恐怖以外の何ものでも無かったのだ…

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