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霧に包まれたコロシアム
官能リレー小説 - 同性愛♂

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霧に包まれたコロシアム 10

そして何より、ローゼン王国の王にして唯一の肉親であったデンドロビウム王を失った彼は、孤独に怯える本心をひた隠しにしていた。

そんな彼にとって、男同士ではあっても数多くの人々が愛し合う光景は、心の底にある、孤独をまぎらわしたい願望が具現化したに等しかった。

大人びているといっても10代半ばの少年なのだ。
自分を抱き締めてくれる温もりに飢えている、寂しい彼の心情を、誰が責められようか。

ロータスは蕾の中に戻ろうと思った。アドルウスはその決心にまだ気づいていない。

一方その頃、洗脳した山賊達を荷台に乗せて進軍中のアルビオンにバーミンガムからの暗号通信が入った。
「様子がおかしい。反逆者の姿がどこにも見えず、花の魔物とやらの動きも奇妙。しかも皇子のそばには怪しげな戦士が居る」
状況が読めない…アルビオンは困惑した。

反逆者はワーウルフに噛まれた揚句異世界に連れて行かれ、淫花は禁断の術の影響を受けたせいで配下の者を飲み込み安定状態に入っている。
実は彼等にとって事態は好転しているのだ。アドルウスがそばに付いているという事以外は。
しかしそんな事を知る筈もない彼等は、アルビオンの合流を待つしか無かった。
どれくらいの時間が経っただろうか、皇子と怪しげな戦士はまたもコロシアムに行ってしまった。
中に入ってしまえば逃げ場は無い。しかし中には花が居る。
花から脱出した筈なのになぜ戻るのだろう?バーミンガムはなんだか恐ろしくなってきた。

そんな時、どこからかアルビオン隊が到着した。
すぐさまバーミンガムは散っていた偵察兵を無理矢理グレイファントム級輸送車に押し込んだ。洗脳された山賊達の勃起を見せるわけにはいかなかったので。
コロシアムから少し離れた森の中で巨大な荷車が止まった。
ちょっとした魔法で動くそれも、兵員輸送車と呼ばれる物の一種だった。
配下となった山賊達が操られるままにフラフラと荷台から降りてきた。
ここに来るまで結構な時間がかかったにもかかわらずいまだに彼等は全裸のままだった。
全員が勃起した太い物を隠しもせずに進軍を始めたので野性的な雄臭さが尋常ではなかった。
太い足が前へと出される度に、硬い物がしなって大きく揺れる。
コロシアムが細部まで見えてきた時、アルビオンが彼等を制した。
ふらついている彼等はその場でつんのめりそうになりながら止まった。
アルビオンは、状況が変わったのだから念を入れないとな…と考えたのだ。

アルビオンの呪文と共にまたも水晶の腕輪が水の蛇に分解し、むき出しの7人分の性器を包み込んだ。
股間が覆われたと言っても透明な水の塊なので隠す役には立たない。それどころかキラキラと光り、更に勃起を強調させてすら居る。
またも性器全体を愛撫され、山賊の体が軽く跳ねた。尿道を犯す小さな音が7つ重なり合って森の中に響く。
不意に山賊達が、水に包まれた巨根を力強く握り締めた。
ガニ股の様に股を軽く広げて、アルビオンに見せるように激しく扱きあげる。
洗脳されている状態とは似つかわしくない、力強い自慰だった。

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