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無法学園
官能リレー小説 - 同性愛♂

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無法学園 78

芋虫のようにしなだれ、左右に揺れる辻岡隼人の肉竿を、松下聖司は食い入るように見ていた。
腋や体毛に比べると、豊かに茂った陰毛から生え出たそれは、あの学園の17歳とは思えない程に色淡く素朴で、松下は意外に思う。

自分があのぐらいの歳の時は、既に何百人と交わらされ、肉色は赤黒く変色し、皮などは戻ることを忘れてしまう程、剥かれきっていた・・
陰毛とてそれは同じで、パイパン好きの会員たちに絶えず剃り上げられていた為に、今でも松下のそこは辻岡隼人の半分にも満たない量しか生えてきてはいなかったのだ。

同じ学園の生徒であっても、こうも違うものか?・・
自分が少年時代に受けてきた様々な恥辱が甦る・・
今更ながらに松下は、あの学園で自分に架せられていた事の非情さを思い知らされた。

・・握る拳が汗で緩んだ・・
まだ何も知らないように見える辻岡隼人のウブな肉竿が怨めしかった・・

あんな綺麗なモン・・滅茶苦茶にしてしまえばいい・・
松下は自分が受けたような酷い恥辱を、辻岡隼人に向け神崎亮が与えることを・・期待せずにはいられなかった・・


左右の尻肉の間に入り込んでくる異物を感じ、隼人は絶句した。
それが男の肉竿とは分かってはいたが、それでも『まさか』と思ってしまう程に神崎のソレは硬く、熱を持っていた・・
当然、無垢な隼人が男のその感触を知っている筈もなく、況して今まで、男に性的興味を抱いたこともない隼人は、自分以外の男の勃起を見たことすら無かったのだ。

「やだ・・・やだよ・・やめろ・・」
隼人は必死になって身を捩った・・
少しでもソレから逃れようと、腰を出来る限り前に突き出し、距離を取ろうとする・・

「おっと、逃げんなよ・・」
耳元で囁く野太い声と共に、神崎の手がそれを引き戻そうと陰部に触れてくる・・
「何だ、縮こまってんじゃないか・・お前も少しは楽しませてやろうか?・・」
2本の指で隼人の竿を摘み上げた神崎は、その柔らかい感触を楽しむかのように、被った皮を下ろしていった・・

自分の指の間から出現するピンクの亀頭に、神崎亮はこの上ない喜びを感じていた。
歯を食いしばってはいるものの、差程の痛みを伴ってはいなそうなところを見ると、"仮性"なのだろうと確信する・・
普段は皮によって庇われているからこそ、その色は格別に美しく、てかりを作り出すその艶も、仮性ならではの美しさなのを神崎は知っていた。
これが日常も剥けている少年のソレは、どこかしら色もくすみ、弾けそうな艶も今1つで、逆に真性の少年のソコは、赤味が多すぎる為に痛々しく、その気にさせるまで時間を要するので神崎の好みでは無かった。

皮が降りると、理想的な亀頭が顔を出す・・
(後はこれの艶を確かめなければな・・)
根元まで降ろし・・次ぎにはそれを再びすっぽりと亀頭先端まで被せる・・
その動きを繰返す・・

隼人の顔が赤く高揚するのに合わせ、神崎の指間の肉竿も面白いように重量を増していった・・

しかし神崎も隼人も果てる前に警察が姿を現した。
無論それは松下である。
隼人が神崎に滅茶苦茶にされるのを見届けてからとも思ったが本来の職務を全うした。
神崎は弁明のしようのない状況のため現行犯逮捕。
見苦しく暴れることもなかった。

神崎をパトカーに押し込みハヤトに囁く。
「よくやった、一足先に戻っていろ」
隼人は頷いて宿へと戻っていった。

数時間後、警察署の一室で神崎は強烈な後悔に襲われていた。
そんな神崎の前に一枚の紙が置かれる。
何気なく受け取り、内容を見た神崎が目を見開く。
「な、これは本当ですか!」
それは裏取引の書類だった。
神崎はその書類に書かれた金額に悩んだが自分の経歴に傷がつかないことそしてこれからの楽園を夢見て最後は笑顔で支払いに応じた。
こうして神崎は会員になった。

公務員のものとは思えない高級車の助手席で、神崎亮は恵美を零した。
降って湧いたような好条件な裏取り引きには驚かされはしたが、こういうこともあるものだと..組織社会の裏側を垣間見た気持ちになっていた。

それにしてもと思う・・
今まで出会った中で、最も理想的であった少年との行為を、あんな形で断絶させられたことへの口惜しさを感じずにはいられなかった。
これからだったのに・・
神崎亮のもんもんとした欲情は発散されてはいなかったのだ。

「どうかなさいましたか?」
運転席の松下とかいう刑事が、冷たい表情で聞いてくる・・
・・まあ対象年令には遠が経ち過ぎているが、このクールフェイスで今晩は我慢するか・・
「車に酔ったみたいだ・・悪いがあの公園で休ませてくれ・・」

ゆっくりと停車する車の中で、神崎は吐き気を我慢しているかのごとく、掌で口を押えた。
「大丈夫ですか?」
心配そうに背を擦る松下の死角で、神崎はニヤリと頬を上げた・・

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