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無法学園
官能リレー小説 - 同性愛♂

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無法学園 72

それを確認すると男は無言で立ち上がった。
「例の口座と美波のママによろしくと」
「………」
返事も聞かず扉から出て行った。

コンコン
「失礼しますよ、校長」
「やれやれ、まだまだ青いですが立派になったものです」
「松下聖司、でしたか」
「今では警視庁の刑事です」
無法学園を卒業した後は会員に買われる以外に普通に進学や就職するものが当然いる。
会員の数が学生の数より少ないせいだ。
しかしそれでもここの悪事が明るみに出ないのは警察内部に会員が居り、その部下に彼のような卒業生が全国に配置されているからだ。
無論、弁護士の方にもである。

「松下聖司は学生の頃から優秀な人材でしたよね…」
「ああ…頭脳明晰な上にあのビジュアル、泣かせてみたいと思う会員は多かったからな…」
「あのクールフェイスがよがる姿…今でも眼に焼き付いていますよ…」
「地下では朝夕問わずに働いてくれた…今では感謝すら覚えるさ…」
「確か校長が彼のアナルを開発したとか?…」
「ああ…多分今でも、聖司はアナルを弄らなければ、射精はできんだろうよ…」
松下は校門に向けて廊下を歩いていた。
今歩いている廊下も学生時代裸に首輪をつけられワンワンスタイルで歩かされたことがある。
教室、理科室、保健室、トイレ、階段の踊り場、学校中いたる場所で犯された。
運動場やプールの方から子供たちのはしゃぎ声が聞こえてくる。
自然とため息が出た。

「いらっしゃい」
その日の夜、美咲ママの店に寄った。
「そろそろだと思ってたわ」
「それじゃママこれを」
「せっかちだね、酒の一杯ぐらい付き合いなさいよ」
「…いただきます」
「そうこなくっちゃ」
酒と会話が進み良い感じになったところで美波ママは店を若い従業員に任せ俺を店の奥へ誘った。
「さ、お金こっちによこしな」
表の顔から一変、裏の“女帝”の顔に変わる。
お金を渡すと数枚の書類を渡された。
「今のところ私の情報網に引っかかった男どもだよ」
顔写真付きの書類には男の身体情報や出没予想エリアが記載されていた。

「全く、どいつもこいつもとんだ男たちだよ…
こいつなんて商社勤めのエリートだよ…こんなこと妻に知れたら、即離婚だろうね…
それにこの子…こんな可愛い顔して変態さんとは…世も末だよ…」
美咲ママは溜め息混じりにそう言うと、松下にしな垂れてくる…
「まああんただって、こんな男っぷりがいいにも関わらず、女は全く駄目だって言うだから…私にとっちゃ、この男たちと似たようなもんよ…」
赤い爪先で股間を弄ぶ甘い香りの女に、松下は吐き気を覚えた…
だが宮仕えの悲しさかな彼女に逆らうことができない。
彼女の情報網は警察内部でも有名なのだ。
そんな彼女が調べたこの男どもを最低でも2人以上は確保しなくてはいけない。
この書類に書かれている者は未来の無法学園の会員になるかもしれない人物なのだ。
“裏取引”による犯人の横流し。
それが警察が無法学園に行う便宜である。


数日後、再び松下は無法学園を訪れていた。
警察側の準備が整い、囮役の生徒達を迎えに来たのだ。
重い足取りで地下へと向かう。
ずるい男だと自分を笑う。
この学園が大ッ嫌いなのにその学園を潰すこともできずあまつさえ過去の自分と同じように使い潰そうとしているのだ。笑わずにはいられない。

生徒が待つ地下の一室に入ると小学1年の子から高校3年生までの男子が全裸で整列していた。
今回は小中高合わせて53名である。
1〜3名のグループに分かれ全国に散るのだ。

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