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無法学園
官能リレー小説 - 同性愛♂

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無法学園 55

中2くらいになれば彼氏彼女の話題で持ちきりになるだろうし、早い子は恋愛ごっこで恋人を作るだろう。
それくらい橋田にだって分かっていた。
増してや一輝のようにイケメン君だと女子が放ってはおかないのは当たり前じゃないのか。
しかし橋田に湧き上がったのは怒り。
なぜだ?嫉妬?バカな。まだ会うのは2回目なのに。でも…。
勝手に振り回されている自分にも憤怒し、橋田はプールで戯れる2人を見ていた。
…もう少しだ。この感情、たっぷりと思い知らせてやる…。

1,2時間ほど経ち、2人はプールサイドで話をしていた。
橋田も近くで聞き耳を立てる。

「転校…さびしいな。今日から行くんだよね?」
「うん…寮のある学校に入るんだ。」
「じゃ…もう会えなくなる…?」
「ううん、そんなことない。学校の人の話だと、休みの日とか自由なんだって!だから…」
「一輝…」
「ミホにはいつでも会えるよ。今までと変わんねー」
「うん、そだね」
「俺…メールとか電話とか毎日するからさ!」
「ふふ、待ってる」

初々しいカップルの会話。
しかし橋田には受け入れられない。

「そろそろ出よっか。3時くらいに迎えが来るって親が言ってた。」
「あ、じゃあもう上がらないとね、行こっ、一輝」

2人は揃って更衣室へと向かった。
小さく手を振り合うとそれぞれの着替えへと向かう。
橋田も一輝の後をつけて更衣室へ入っていった。
上手い具合に男子更衣室には誰もいなかった。
橋田はシャワールームに目を向ける。ここのシャワーは電話ボックスより少し大きな個室に分かれていた。
内側から鍵をかけるタイプだ。
一輝はロッカーから道具を取出し、シャワールームへ向かう。

裸体に洒落た水着だけを装備している少年。
その身体を目にし、欲望が湧いてきた。
橋田は決心した。
ここでヤる。
初物を戴いた後は速やかに車へ運べばいい。
一輝がシャワールームのドアを開けた。
橋田は誰も他の客が居ないことを再確認した。

一輝がシャワー室へ入り、扉を閉めようとノブに手をかけたのと同時だった。橋田は勢い良く一輝を押して滑り込み、そしてカギをかけた。 
突然大きな男が入り込んできた事に驚きを隠せない一輝。声も上げず目を見開いている一輝の腹部に、橋田は拳を入れる。 

目の前に星が飛び、崩れる一輝。 
橋田はその短い髪を掴み、顔を近付ける。 

「いいか、良く聞け。少しでも大きな声を出してみろ。お前の細い腕をへし折ってやる。分かったら頷け」 

一輝はフルフルと震えながら首を縦に動かした。 
突然の出来事に思考が付いて行かず、頭がパニックだ。 
夢かと思ったが、腹に食らった一撃はちぎれるように痛く、現実だと思い知らされる。 

狭い室内で強制的に密着している2人。 
橋田はここにきて、ようやく欲しいものを手に入れたような充実感に満たされ始めたのだった。 
改めてじっくりと一輝の身体を見回す。 


雨の日に出会ったときと同じく髪は濡れている。 
華奢な身体は日焼けで浅黒く色付いているが、水着の隙間から覗く太股は白かった。 
相変わらず整った顔立ちの少年。しかしその表情は恐怖を感じているようだった。 
橋田はそういう表情の少年がたまらなく大好きだった。 
自分の前に屈する少年を、これから思う存分嬲れるのだ。 

「いい顔だな…」 

橋田は一輝の顔から肩へ、手をゆっくりと滑らせていった。 
一輝の震えが伝わってくる。
そして肩から前方へ…薄い胸板へと手を這わせていく。

「や…ゃめろ…」

か細く小さな声で抵抗する一輝。
橋田は一輝の首をがしっと両手で絞めた。

「聞いてたか?一輝?ん??」

恐ろしく低い声を耳元で囁かれ、一輝は懸命に頷いた。
恐怖で心がつぶれそうだ。
抵抗を少しでもすればこの男は何をしでかすか分からないと悟ったのだ。

首を絞めていた手を離してももう一輝は抵抗しなかった。
ぶるぶると恐怖に震え、声を出すことさえできなかった。
橋田はそんな一輝の姿にほくそ笑みながら水着に手をかけ、そして下におろし陰部を晒す。
「っ!!」
シャワールームに押し入られたことから自分が何をされるかは頭では理解していたつもりでも実際に行われると頭の中が真っ白になる。
恥ずかしさと何もできない自分が悔しくて涙がでる。
橋田は目の前に晒された一輝の一物に舌なめずりし優しく撫でてやる。
「なにを、むぐぅぅ」
手で口を塞ぎさらに撫で続ける。
次第に硬くなっていくがここで邪魔が入る。
場所が場所だけに人が来てしまった。
「ちっ、まぁいい。続きは学校でしようか」
橋田はそう言って一輝に重い一撃をお見舞いし昏倒させる。
ロッカーから荷物を取り出しプールを後にし、車を走らせる。

「あれ?一輝君いないや。あ、メール。迎えの人が来たので行くね、か。もう、お別れぐらいちゃんとしてよね」
もちろん橋田の偽装工作である。

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