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無法学園
官能リレー小説 - 同性愛♂

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無法学園 5



ハンドルを握る手が汗ばんでいた。
赤信号で停車すると、爽やかな笑い声が耳を掠めた。
土曜日のためか、コンビニの前に午前授業から帰宅した学生服姿の少年たちがたむろしている。

島田はサングラスの中で目を細める。
学生ズボンの腰から、わざと出されたボクサーパンツに、可愛さを感じづにはいられなかった。
14、5であろうか?どの子も性に目覚めたばかりの、少年独特な淫美さを漂わせている。

左手でそっと股間を擦る。
あの日以来、自慰はやってはいない。敢て、今日の日の為に我慢したのだ。
それ故か、毎夜夢に出てくる少年たちには悩まされた。
今朝など、思春期のガキのように、もう少しで夢精してしまいそうだった自分に、苦笑したのだ・・
(それも、後少しの辛抱だ・・・)
島田はニヤリと微笑む。

プップー!
後方のクラクションで我に変える。

島田は名残惜しそうにボクサーパンツを見つめると、バックミラーに向け"チュッ!"と、唇を尖らせた。


街中で見かける少年たち。まさに普通の、いつもの光景。
しかし自分は今から、その少年たちと同年代の『普通の』少年を嬲ることができるのだ。
後ろからのクラクションなどこれっぽっちも気にせず、アクセルを踏み込む足に力が入った。


昂り続ける感情を必死に抑え、また、ある意味ではそれを楽しみながら運転を続け…学園の入り口にたどり着いた。
正門へ曲がろうとした時、すれ違いにマイクロバスが学園を出ていく。その中には生徒が数十人乗っているようだった。

島田は駐車場に車を停め、警備員のチェックをパスする。
門を通され、出迎えたのは大柄な男だった。ジャージ姿で首からは笛をかけている…体育教師か。どこからどう見ても。

「どうも、体育を担当しています前田といいます。よろしく」

島田は吹き出しそうになりながらも「よろしく」と挨拶を交わした。

「お早いお着きですね。一時ごろと聞いていたんですが…」
「あぁ、結構飛ばしてきたもので…」


そう言われれば予定時間より20分ほど早かった。知らず知らずのうちにスピードを上げてきたのだ。

「やる気満々ですね」

体育教師、前田は厭らしそうな笑みを浮かべた。エロおやじ、といった印象だ。

「そういえば…」
「はい?」
「先ほどバスが出て行ったんですがあれは…?」
「あー、あれは外出許可を得た生徒たちですよ。今日は土曜ですので学校はお休み。ああやって外へ出ていけます。
もちろん制限はありますがね。」
「なるほど…」
「さて、早速グラウンドの方へ行きましょうか。遠野先生がいるはずです。サッカー部の。」

そういって前田は島田を案内した。土曜の昼過ぎ…生徒たちはグラウンドで部活動に励んでいる。
中等部がサッカーの練習をしているところへ近づくとジャージの好青年が現れた。

「島田さん、こちらがサッカー部の顧問をしている遠野先生です。遠野先生、こちら会員△△の島田様です。」
「初めまして。サッカー部顧問をしております、遠野と言います。よろしくお願いします」
「あ、どうも…」

遠野と握手を交わす島田。遠野が島田の耳元へ顔を近づける。

「五十嵐をご希望ですよね?」
「は、はい」

ドキッとして答える島田。

「五十嵐はほら、ゴール付近にいます。あ、今ボールを取りましたね。」

島田は生徒の練習風景に目を移した。
爽やかに汗を流す中等部の少年たち。どの子を見ても一人ひとりに魅力がありソソられる。
全員まとめて食ってしまいたいほど。
しかしその中で島田が最初に目を付けた少年…それは五十嵐修(いがらし しゅう)だった。

中等部3年。15歳。
爽やかに短くカットされた髪が汗で少し濡れている。「こっち」「上がって」「パス!」など、リーダーシップもある。
顔立ちも整っており、いかにもイケメンスポーツ少年といった風貌だ。
ホームページの写真で見るよりも格段に惹かれる。
車の中から見てきた街の少年たちと同じだ。何ら変わりはない。

「いい買い物だと思いますよ」

と、耳元で遠野が囁く。

「あの子は性格も良い。本当、純粋な子です。」

島田の体が熱くなってきた。もうすぐあの子は俺の物に。

「後で体育倉庫に呼び出します。島田さんは先に体育倉庫へ入っていてください。五十嵐が入ったら外からカギをかけ密室にしますので。
あとはご自由にどうぞ…ふふ。倉庫の周りには部活動生などは居ませんので、多少は声を張り上げても平気ですよ。」
「分かりました、よろしくお願いします。」
「はい、こちらこそ。では…お楽しみください。」


島田はその後、前田に連れられ体育倉庫にへ着いた。周りには確かに人の気配がない。
中へ入ると様々な体育用品が置いてある。

「どう使っても結構ですよ!んじゃ、私はこれで。五十嵐が来るまで少し待っててください。では〜」

前田が去り、急に静かになった。
数分後にはついに…ついに少年がやってくるのだ。ついに…。

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