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無法学園
官能リレー小説 - 同性愛♂

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無法学園 25

「あの、地下って・・・?サイトは結構チェックしたはずですけどそんな情報はどこにも。」
「ま、シークレットですから」

案内されたのは別棟の中、高級そうな扉の前だった。

「ここって、理事長室では?!」
「ええ。そうですよ。どうぞ、中へ。」

重い扉の中には大きなテーブルやソファーが置かれていた。

「理事長はいま”外”なので居ません。どうぞ腰を下ろしてください。」

康夫は言われるがまま柔らかなソファーへ腰を下ろすと、校医もテーブル越しに座った。

「ええと、しばらくお待ちくださいね。他にも人が来ますので。」
「は、はい…」
「その間、地下について簡単にお話ししましょう。お支払いの確認もしますので」

康夫は突然このような場所に連れてこられ、内心焦っていた。
こんなところで何をさせられるのか。
ヤクザ映画のような怖いことはごめんだ。
しかし地下とは?
なんだか怪しい感じだ。興味はある・・・

「地下とは」

康夫の心を読んだかのように、目の前のイケメンが説明を始めた。

「単刀直入に言えば調教の場です。」
「ちょ!ちょうきょう!?」
「今日の栗原のように、『初めて』を経験した生徒は一度地下へ送られます。
あるいは”外”から拉致してきたばかりで、反抗心むき出しの生徒なんかもね。
そこで数日〜数か月、地上へ出るために調教を受けるのです。」

校医の眼鏡が怪しく光る。

「彼らの中の抵抗心、反抗心が無くなればクリアです。地上へ戻れます。」
「あ、あやつり人形みたいになるのですか?!」
「別にマグロや淫乱に仕立てるわけではありません。精神を支配するのが目的なので。
地上へ戻り、変な気を起こさせないようにするためですね。」

康夫はメガネの奥の目をぎらつかせてきた。

「ぐ!具体的にどんなことしてるんだ!?」
「様々ですが…薬や道具も使いますし…。地下はほぼ反抗する生徒ばかりなので少々荒っぽいですよ。」
「木馬とか?!鞭とか?!」
「えぇ・・・まぁ、そういうのも。」
「猿轡とかロウソクとか!?」
「え。えぇ…。あまりに抵抗する生徒にはフィストだったりキツイものもありますよ。」

「す、すごい・・・」
「しかしあくまでも商品なので、肉体的に普段の生活が壊れないところで止めています。」

康夫はフンフンと感情が昂っているようだった。
もしかしたら昇と、今聞いたようなプレイが出来るかもしれないのだ!

「料金のお話ですが…先程も申しましたように地下は特別な会員様しかご利用できません。
つまり、地上でのお買い求めよりも格段に料金がかかってしまいます。
具体的に申し上げますと…先程の栗原昇1時間料金のおよそ10倍です。」
「じゅっ!10倍!!!?」

康夫の頭の中で金額の計算が始まった。0が一つ増えるだけで大変な数字になってしまう。

「ですが、地下に関しては生徒は選び放題です。どの生徒でも構いませんし、次々と食されても問題ありません。
時間も一日有効ですので…」
「お、おお!それはお買い得ですね!」

遊園地のフリーパスのようなものだと康夫は理解した。

「では、こちらにサインを…」
「はい!」


康夫が署名をしていると、部屋に別の教師が現れた。遠野だった。
遠野は見た目7,8歳の小さい子を引き連れている。

「遠野先生、お待ちしてましたよ。カズヤ君もこんにちは」

校医がにっこりほほ笑むと、その少年は校医の足に抱きついてきた。

「せんせー、こんにちは〜〜〜」
「はは、今日も元気がいいね、カズヤ君は」

じゃれあうように頭をなでる校医と、脚にしがみついてくる少年カズヤ。
良く見るとカズヤは自分の股間をぐいぐいと押し付けるように腰を動かしていた。

署名を終え、目をぱちくりさせる康夫。

「ああ、樋口さん、この子は小等部2年の青野一也くんです。この子もこれから地下へ行きます。」
「えっ!!??」

さっき聞いていた内容を思い出し、一也を見る康夫。
そんな康夫に気づき、隣に腰かけた遠野はこっそりと囁き話し始めた。

「あの子はもう地下を経験済みです。地下で行われるSMプレイをいつの間にか気に入ってしまって…」
「そ、それって…」
「この学園に来たときは父親からの虐待を受けており、泣きわめく日々でした。
なのでとりあえずは心を落ち着かせようと話し相手になり”優しさ”で包んでいったんです。
学園にも慣れた頃、ある会員様に買われ…そして地下送りになりました。しかし…」
「しかし?」
「抵抗したり泣きわめくかと思っていたのですが、あの子は逆に喜ぶようになってしまいました。
痛くされるのや縛られることに喜びを感じているようです。」
「そんな・・・」
「今では定期的にこうやって地下でSMプレイをしたがります。
まぁ、ああいう年頃の子がお好きな会員様にとっては良いカモですけどね」

目の前で校医にじゃれ付く少年は、まだまだ黄色い帽子が似合う年頃なのだ。
転んだだけで泣くような、まだ幼い少年がそんな経験をしているなんて…。
すげぇ学園だ…康夫はそう感じていた。


「さ、一也くん、そろそろ行こうか?」

遠野が立ち、一也に声をかける。

「うん!!」

校医から離れ、遠野の手を握る一也。

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