無法学園 16
奥からは雇い主の低音のいびき・・
康夫はこの時を待っていたとばかりに股間を取り出す。
栗原で息ずいたそれは、既に芯が通っていた。
ガラリ
「・・」
先程の生足の少年が1人、急々と戻って来ると、隠すようにエロ本を康夫に差し出した。
康夫は片眉を上げながらも、レジ台から立上がることはできない。
それでも紙幣を受取ると、お釣を少年の手を握って返した。
画面では、ティシュで拭う栗原のペニ○がズームになっていた。
頬を染めた目の前の少年の顔が、栗原に重なる・・
『うっ・・』
走り去るように店を出て行く生足を見つめながら・・康夫は射精していた。
べったりと粘り着く白濁は、指の間に絡み付き、糸を引いていた。
もしもと思う・・
もしも夢包学園との出会いが無ければ、あの少年にこれを塗りたくっていた…
それから床に押し倒し、半ズボンを引きちぎり、芽生えばかりの可愛いペニ○を口一杯に頬張っていただろう…
それをしたら、確実に逮捕されることは間違いなく…後悔してもしきれないことだと思えた。
そう言った意味においても康夫は夢包学園に救われたのだ…
数日後、俺は無法学園を訪れた。
場所は初等部の保健室。
校医の手で眠らされ、犯される直前まで起きることは無い。
薄い胸板が、寝息とともに上下している。
そんな少年の寝顔を上から覗く・・
あどけなさを充分に残した愛らしさは、確かにあの栗原昇に間違いは無かった。
「ご希望は保健室でよろしかったですよね?」
校医の男は眼鏡を押さえる。
「は・はい・・」おずおずと答える。
康夫と同じ銀縁の眼鏡ではあるが、顔の造りによってこうも印象が違うものなのかと、自分が情けなくもなる。
考えてみると、初等部まで案内してくれた遠野という青年といい、この学園の職員はイケメン揃いだ。
そんな自分とは別世界のイケメンの男たちが、康夫にへいこらするのは会員であれば当然ではあるが、それでもそれに悪い気はする筈も無く、自分とて彼らと大しては違うことは無いのかもしれないと、嬉しい錯覚にも陥っていた。
「ここの備品は何を使っていただいても構いません。精力剤的なものから、早漏防止薬・・筋弛緩薬なんて物も取り揃えております。」
「筋弛緩薬?」
「筋肉の緊張をゆるめる薬です。始めての子にお使いになる方も多いですよ。」
「は、はあ・・」
「今から樋口様がこの子のお医者様です。1から治療してやってください。」
校医は康夫の背後から耳元でそう呟くと、自分の着ていた白衣を肩に掛けてくれた。
「それでは私はこれで・・有意義なお時間をお楽しみ下さい・・」
頭を垂れる校医は、見方によっては嫌味なインテリ風だが、康夫は嫌いなタイプでは無かった。
背を向け部屋から出て行く校医の小振りの尻を、康夫は黙って見送った。
「いよいよ始まるな」
61インチモニターに流し出される映像を見つめ、遠野は校医の男に声を掛けた。
「ああ、栗原昇の初体験を篤と見物するとするか・・」
校医の男はタイを緩めると、部屋の中央に置かれた皮張りのソファーに身を沈める。
「それにしても、お相手の樋口康夫って何者っすか?あの若さでここの会員なんて珍しいですよね?」
湯気の立ったマグカップを校医に差し出す。
「なんでも親の遺算を相続したらしい・根っからのおぼっちゃまだ。」
湯気をそそる校医の眼鏡が白く曇る。
「それでもよ、会員の素行調査書によると、本屋でアルバイトしてんだろ?」
「ああ・あれは金目当てじゃない・近隣に青大附属の初等科がある・」
校医はシャツの裾でレンズを拭きながら答える。
「へぇ〜根っからのショタコンって訳か・・そういえば栗原昇って、ここに来る前、あそこにいなかったっけか?」
「ああ・樋口は知らないだろうけど、これも何かの縁かもしれないと思ってな。栗原にはあそこの制服を着せといてやったよ。」
「シーツの下は、生足、半ズボンって訳かあ・・そりゃー悦びますね・」
遠野と校医は顔を見合わせ、ニンマリと笑った。