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魔術師見習い
官能リレー小説 - 同性愛♂

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魔術師見習い 3

追ってきている山賊達に被害は無かった。
時たま転げながらも無謀に登ってくるところを見ても彼等に知識も技術もないのは明らか、そんな彼等が崖から落ちなかったのは運が良いとしか言いようがない。
マルコスとしては危険が増した結果になるのだが、彼等が滑落して死ぬという展開になるのも良い気がしない。とりあえずは全員が無事なことに安堵した。
「落ちて死んでれば良かったなんて思い直すようなことはしてくれるなよ…」
マルコスはすぐ下で待ち構えている山賊達にそう思った。
マルコスは上に行くか迷った。こんな場所を登るわけにはいかないが下では山賊が立ち止まって待っている。
山賊達はもう登るのを諦めたようだ。
左右が崖なので横に逃げることも出来ない。
登るか山賊と戦うか、そのどちらかしかない。
 マルコスは目指した山頂を改めて見た。行った先の道は、ここよりは少しマシなように思えた。
 彼は意を決して、後ろも左右も気にすることなく、前進を始めた。
 やがて、石が積んである一つのピークに達した。草木は全く見えない。マルコスはクリスタルをかざしたが、目的の砂はここには内容だった。
 石が積んであるところに何か碑文が見える。マルコスには読めない文字だった。クリスタルをかざすことで読める可能性があったが、彼は追手の気配を感じて先へと進んだ。

流石にあの山賊達は追っては来ないだろう。
来るとしたらもっと危険な奴等だと推測した、ここまで来れる時点であの山賊達よりかは重装備に決まっているからだ。
下で待ち構えている山賊達は諦めて下山したのだろうか?
下を見てみたが全く見えない。あれからたいして登っていないので彼等は降りるかしたらしい。
「やれやれ、面倒な奴等だったな」
そんな事を言いながら登山を再開する。目当ての物はすぐ近くの位置にまで来ていた。

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