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怪しげなリング
官能リレー小説 - 同性愛♂

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怪しげなリング 4

マルジオ達は闘技場の廊下を進んでいく。
妙に長く、しかも薄汚れていた。
「どこまで進んでいくんだろうか…」
マルジオが言う。
だが、その疑問は誰にもわかるはずはなく重苦しい空気のままだ。廊下の終わりすらもまだまだ見えない。
先に出ていったはずの者の姿すらも見えなかった。前を歩いているのが見えてもおかしくないはずなのに。
後ろにも誰もついてきていなかった。まだ何人かが残っていたので自分達の組が最後ではないはずだ。
マルジオは自分達だけが別の所に誘導されているのではないかと考えた。
そうこうしているうちにシャワールームのような場所についていた。
廊下に無理矢理にシャワーの設備を付け足したかのような構造だ。まさかここで全裸になれというのでは、と思ったがそうではないらしい。
シャワーを浴びるのは自分達の前のグループらしい。先に出た男達が裸になっているのが見えた。
自分達の居るグループはそのシャワーを浴びる男達を避けるように右の脇道に入っていく。
通路は大きなガラスで仕切られており、隣のシャワーのある通路の様子がよく見えた。
「俺達はあんな風に裸にならなくて良いのか?」
誰かが質問をした。
「なりたいんならここでなってもいいぞ…」
意外な回答に男達は黙った。どういう意味なのかわからなかったのだ。
ガラスの向こうに居る別グループの男達はこちらに見られていると気づいていない風に感じられた。黙々と体を洗っているだけでこちらを見ようともしない。

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