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魔物に捧げられ
官能リレー小説 - 同性愛♂

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魔物に捧げられ 3

しかし狼の被り物をした少年だけはそうではなかった。
青年が指示を出すよりも早く勝手に行ってしまっていたのだ。それは少年達が我慢汁を垂れ流して動けなくなった間の事だった。
なので少年が狼覆面が居なくなった事に気づいたのは移動しはじめてからだった。
「おい…あいつどこ行ったんだ?」
「どこかに走っていくのを見たような気がする」
「あの金色のマスクを被ってからいきなり居なくなったよな」
誰もはっきりとは思い出せなかった。

にちゃにちゃと股から音を出しながら少年達は歩き続ける。股間がベタつく感触のせいか中々思うように歩けないでいる。
青年はそんな彼等にあわせてゆっくりと歩いている。
褌はぐちゃぐちゃに汚れ、性欲も異様に高まっている。
だが、誰一人その場で褌を脱ごうとも思わずおとなしく青年の指示にしたがって歩いているのは手にした薬草の効果によるものだ。少量でも近くにあればそれなりに理性を保てるらしい。
少年達が広場についた。広場には荒縄のようなものが張り巡らされ、あちこちに魔方陣の書かれた布が吊るされていた。
青年が広場の出入り口を縄で塞いだ。その縄にも魔方陣の書かれた布が付いていた。
狼の被り物をした少年の姿はまだ見当たらなかった。
少年がざわついていると青年が口を開いた。
「今からこの中に狼を放つ。それを倒した者が交わるのだ」
少年達がポカンとしていると、青年は静かに広場から出ていってしまった。その直後狼の被り物の少年が飛びかかってくる。
明らかに一般的な少年の跳躍力ではなかった。少年達はわけもわからず散開した。

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