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魔物に捧げられ
官能リレー小説 - 同性愛♂

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魔物に捧げられ 1

ララキ連峰の玄関口にあるウワミズ村。のどかな農村だが度々現れる魔物に村を荒らされる事が悩みだった。だがある旅の賢者が村に泊まった時に魔物を説得し数年に一度少年を差し出す事と引き換えに村に繁栄をもたらすという話しをつけてから5年に一度少年を魔物に捧げていた。
捧げられた少年は一定期間魔物の元で過ごした後、一人ひっそりと村を去る。
そして今年が儀式の年なのだ。
儀式様の褌だけを身につけた少年達が落ち着かない様子で雑談をしている。エベレットという少年が本題に触れる。
「今年は誰が選ばれるんだろう…」
「前回は確かフレンという奴だったなぁ」
五年前なので記憶はあやふやだ。フレンという少年がどういう顔をしていたのか覚えている少年も殆どいない。
しかし、居なくなってしまった少年の事が話題に出ると彼等はますますそわそわし始めた。
地面に座り込んだまま褌を締め直したり、足をモゾモゾと動かしている。
この中の誰が選ばれるのだろうか、と観察をはじめる者すらも居た。
しばらく妙な空気は続いたが、誰かが入ってきたので切り替わる。
同じように白い褌を締めた男だ。少し背が高く、がっしりとしている。
誰も見たことのない男だったので少年達はざわつく。
「あの人は誰だろう?」
「見たことないな」
その青年が少年達に立つように指示をした。そして、全員に袋に入ったなにかを配り始めた。
誰もその中身が何なのかわからなかった。袋を触れば中の物がとても柔らかいというのはわかるのだが…。
誰も青年に質問をしない。袋を開けたり覗く者も居なかった。

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