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勇者の子孫
官能リレー小説 - 同性愛♂

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勇者の子孫 12

「なんでそんなに焦ってるんだ?」
「あの紐を見てみろよ、竜の股間についている」
「それがどうかしたのか?」
「先端が竜の性器と繋がっているように見えるんだ。だからアイツの飛び方が変になっているのかもしれない」
「だからなんだと言うんだ?」
「あの紐はただ単にドラゴンを倒すためのものじゃないってこと。性的な目的で動いてるんだ、そんな所に屈強な彼等が接近したら…」
山賊の男の顔色が変わっていく。
「まずはあの真下に何があるかじっくり見てから接近すべきだった…、何か望遠レンズのようなものはあるか?」
山賊の男はすぐに何かを探しに行った。
そしてすぐに望遠鏡に似た装置を持ってきた。ヘニングはそれを覗き込むが中々見えない。
調整がろくに出来ていないらしい。カビのような臭いもして、それに顔を近づけているのも嫌になる。
横のレバーを回したりもしたが少し画像が歪んだだけでよく見えなかった。

「うわ、ろくなメンテナンスもしてないんだな…どうなっているのか?」
おそらくはこんな装置があることすら忘れられていたのだろう、結局その旧式の望遠鏡はまともに動かなかった。
そうこうしているうちに捕まっていたドラゴンは股間を先頭にして引きずり下ろされてしまった。
地面に張り付けられたドラゴンに何か蔓のようなものがまとわりついていく。ロープで縛られていくかのようだ。
周囲にいる山賊達も異変に気づいたらしく、攻撃の手を止めている。
グチョン!
卑猥な音がしてドラゴンの姿が消えた。食虫植物に挟まれでもしたかのようだ。
「あのドラゴンはどうなったんだ…?あの根元には何がいたんだ?」
ヘニングは必死で確認しようとするが、やはり距離が離れすぎているせいでわからなかった。

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