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ソノン闘技場の出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ソノン闘技場の出来事 7

サイリルは完全に飲み込まれていた。忠告も耳に届かず、グレゴリーと同じように身をよじり始めた。
まるでグレゴリーの動きが伝染したかのようで、表情は虚ろだ。そのままフラフラとグレゴリーに吸い寄せられていく。
呼吸と拍子を合わされ、次の一手を誘導されてしまったのだ。
恋人に抱き締められるようにグレゴリーの腕に収まると、赤子を寝かしつけるように押さえつけられる。
無意識に地面に股間を擦りつけるサイリルは、曖昧なままに絶頂を求めていた。
寝技からの抜け方も学んだはずの体は、力を示すことも忘れて夜伽に似た逢瀬を求めていた。
腰を抑えられるたびに、腕を固められるたびに、わずかな痛みすら快楽に変わっている。
様々な技をかけられる度にサイリルは我慢汁を漏らしていく。まだ完全には勃起していないのに射精すらしてしまいそうだ。
グレゴリーは完全に無抵抗になったサイリルを仰向けに倒した。サイリルは快楽に硬く身を反らして腰を浮かせ、誘うようにくねらせている。
グレゴリーもその積極的な様子に理性を押さえきれそうにはなかった。
もはやどちらが幻惑されているのか…。

弟子を持たない筈のグレゴリーがここまで入れ込んだのはサイリルが初だった。
グレゴリーは衝動的に覆い被さっていた。
先程の華麗な動きとは違う、単純な動きだった。まるで力が強いだけの素人が女に襲いかかるような…。
グレゴリーは乱暴にサイリルのバトルコスチュームを脱がした。その勢いでサイリルの体は跳ねてしまう。
跳ね上がるサイリルを押さえつけつつ、彼も脱ぎ始める。
だが片手がふさがり焦っている状態では中々上手く脱げない。
もたつくグレゴリーにサイリルは少し拍子抜けをし、冷静さを取り戻していく。
「あれだけ激しく俺の事を誘惑しておいて、手間取るなよな…」
サイリルはグレゴリーに飛び付いてやる。ビキニを脱ごうしていたグレゴリーは一気にバランスを崩してしまう。
「おわっ!」
サイリルの全体重をかけた反撃に、グレゴリーは数回ふらついて尻餅をついてしまう。

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