PiPi's World 投稿小説

ソノン闘技場の出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 2
 4
の最後へ

ソノン闘技場の出来事 4

幸いサイリルは腕には自信があった。流石に兄のマキシ程ではないが…。
大男は鍛えてやると言っているが、サイリルはその必要はないのではとも思っていた。
しかしなんの訓練もしないわけにはいかない。
サイリルはその男との模擬訓練を受けることにする。
受付を終えたグラディエーターたちは、そのまま控え室へと通された。
暗黙の了解で場所が分けられているようだが、大男はそこそこ良い場所にドカリと座った。
男の隣にいたサイリルに、係員から手ぬぐいや食事が渡された。
手招きに従い男の隣に座ると、逞しい腕が腰へとまわされた。
男はサイリルを抱き寄せてきた。周囲にも同じようなペアが居りグラディエーターの男達が少年や若者をなで回している。
控え室ではサイリルを連れてきた大男が一番の年上らしい。それでも大体30歳ぐらいなのだが。
「まぁ、まずは飯でも食べんしゃい。見たところ、碌なもん食ってねぇべ?」
山盛りのパンやら干し肉のスープやらを渡され、サイリルはご馳走になることにした。
手弁当のグラディエーターがいれば、何人かで分け合ってる者らもいる。
飯目当てに来てるようなのやら、気に入ったガキに食わせるために連れてるようなのもいるようだ。
この大男が言った通り、闘いを手段にする半端者が多い気がした。
こんなところで兄が見つかるのだろうか?サイリルは不安になってきた。
別に住む場所がないわけではないし、食事に困っているというわけでもない。正直なところ、兄に関する情報が無いのであればこんなところからは早く出たいとすら思う。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す