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ソノン闘技場の出来事
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ソノン闘技場の出来事 12

なのでグレゴリーはサイリルの変化を見ずに済んだ。
淫らな竜のパーツを生やしたサイリルはグレゴリーと前後から結合したまま羽ばたく。
そして彼の分厚い背中に手を回して、引き寄せる。
サイリルは自らの呪われた竜の力にとりこまれていた。兄のマキシが必死になって対抗策を探っているのも当然だった。
空中で行われる巨根と肛門の結合、グレゴリーの持つ技術がサイリルに引き継がれていく。
それにより、サイリルは少しずつ力をつけていく。そしてグレゴリーの技を完全にコピーしてしまったサイリルは激しく旋回を開始する。
本来ならグレゴリーは用済みとして捨てられるべきなのだが、サイリルは彼を始末しなかった。
竜の魔物となってもグレゴリーに対する情は残っていたということだろう。

とにかくマキシが何の説明もせずに単独行動をしたせいで事態は取り返しが付かなくなりつつあった。
そうとも知らないマキシは闘技場でサイリルの異様な気配を感じ取っていた。それだけではない、他の闘士達ですら不穏なものを感じるほどだった。
突然の妖気に訓練をしていた何人かが飛び上がる。
「この奇妙な妖気は…まさか!」
誰かがそう叫ぶとパニックは闘技場全体に広がっていく。そしていつしか闘技場の機能が失われるほどの騒ぎに発展していった。
恐ろしいものを感じた何人かは闘技場から逃げ出した。
だが、三割は逃げ出さず闘技場に残った。
完全に魔力に取り込まれてしまったからだ。
彼等は強さを求めて集まっていた、異様な魔力に引かれるのは必然だった。

闘士達がサイリルとグレゴリーの居る部屋に殺到していく。誰もが魔力の根元を求めていた。

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