PiPi's World 投稿小説

聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 7
 9
の最後へ

聖水を浴びる者 9

冒険者と野人の肉体が紫の触手に包まれ、後孔が広げられていく最中。
「セスラメ・ボンド! アセラ・ウナッ!!」
色鮮やかな仮面をつけた恵体が、聖水をぶっ掛け白き祭具を押し付けた。
浄化の力で欲望に染まった触手は縮み上がり、その中心がハメ筒に吸い込まれた。
ビクビクと精液を垂れ流す二人を視界の端で確認し、ヨセフを抱えなおすと次の建物へと駆け出した。
「アセラ・ウナッ! メ・センバ・ウマラ、ジアット・セゴ!!」
紫の触手に飲み込まれ精を吐く人形になりかけたモノ。仮嫁を守り、必死に抵抗したモノ。
絶望に負けそうな時、氏族長が神子を連れ助けに来てくれた。
野人も従属種族を分け隔てなく、英雄の姿を目に焼き付けたのだ。
それから数日後、閉鎖された国の裂け目から若いオーク三人が外に飛び出していった。
少年といってもいい年齢の彼等には傭兵のペアは居ない。泉での激しい交尾にもその後の触手の暴走にも居合わせていない。
つまり童貞である。
自立した触手たちの暴走からの脱出後、氏族長は仲間たちをまとめ拠点を築いた。
歴戦の野人戦士や、そのペアは拠点を守る戦力として準備を進めている。
一方まだ未熟な若者たちは、脅威から離れて昔ながらの生活を任されたのだ。
周囲の森や草原なら彼らでも生活でき、いざというの逃げ場となる。
「セスラ・リム、カ・ロンドゲンボ」
セジュ自ら頼んできた任務に、若者らはしっかりと頷き返したのだ
オークの若者三人は自分達の種族が何百年も前の伝説扱いになっているとは気づいていない。族長もだ。
そんな若者を外部に晒すことは危険であるとの意識が低すぎた。

早速オークの若者は山賊の集団と遭遇してしまう。
「あれはまさか…オークか?」
山賊達は驚き、震えて武器を落としてしまう者すら居た。
千年の大台に乗るかどうかの昔に伝承に沈んだ種族の姿を、どうして山賊が知っているのか。
現在亜人がその姿を消している以上、この世界は人間しかほぼ居ないのではないか。
あらゆる可能性が混在する世界で、彼らは出会ってしまった。
野人の若者は他種族を知らないわけではなかった。
だが住処からあまり出たことの無い彼らは、山賊たちの言動が理解できなかったのだ。
危害を加えるつもりは無いので、とりあえず武器を横にし無害さを装ってみた。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す