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聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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聖水を浴びる者 5

「アァ……カミヨ……オソバニ……イマ」
トラノスは何事か呟くと、紫の金玉を軽く揉み解し、穴の男――ヨセフに蜂蜜酒を飲ませ始めた。
滋養に良いソレは冒険の友であり、媚薬としても有名だった。
「オォォッ! ホッホア゛ァァ!! ングッ、ンムゥ……オ゛ボオォ!」
白い突起にグズグズにされた穴は、そのままでも男受けしそうに変わっていた。
もともと優男ではあったが、今は美しさすら宿り始めている。
ヨセフに突っ込む男たちは逞しく変わり、野獣めいた雰囲気が纏わりついていく。
ロアールという名の茶髪の若い傭兵が挿入しようとした時だった。
はまっていた筒はうねりながら排出され、ヨセフはうつ伏せになって泉に沈んだ。生きてはいるらしいのだがやはり輪姦されしかも筒が引き抜かれた負担は大きかったらしい。
ロアールとトラノス、そして二番目の褐色肌のアベラルドがいきり立ったモノを激しく揺らしてヨセフに駆け寄る。
「ヨク……ガンバッタ」
「ヨセフ……エライコ」
その体を仰向けで浮かべると、白い筒を掲げる。
黒い瘴気と白い威光が満ちる中、男たちは平伏していく。
「「ガンバ! ズンボ! オォラウラ!!」」
手拍子が鳴り、聖水が穢れを清め落とす煙が立ち昇る。
それと共に出現しつつある謎の気配に反応した噴水が勢いを激しくした。まるで射精のように聖水を噴射し始める。
だが、やはり反発する存在ではなかったらしく黒かった煙はじわじわと紫色に変わっていく。
三人がその場にいれば「見たことのない種類の魔力」と言い表しただろう。
 
さて話は変わるが、かつてこの地に精霊王や神々が姿を見せていた頃。
亜人と伝えられる種族がいたそうな。
魔法に長け耳がとがったモノや中性的で小柄なモノ、火と大地に愛された職人的なモノなど数多くの亜人が居ったそうな。
今はその血も薄れ、個性の一つに特徴を遺すのみとなったのだが。
その一つに野人、あるいはオークと呼ばれし種があった。
漢のみで構成されたソレは、繁殖期のみ他種の女の胎を借り受けていたが、普段の生活や儀式は仲間のみで行っていた。
武勇と智慧に長けた彼らは英傑の神の加護を受け、その神具である筒を神子が後孔に収め精を集めたそうな。
現在は聖神系や邪神の魔力ばかり知られ、混沌の一柱や亜人のソレは伝承の中に埋もれてしまった。
そして今宵、英傑たる野人が目を醒ましたのだ。

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