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聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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聖水を浴びる者 20

スタンリーは亜人が逃げる時に特殊な塗料を塗りつけていた。それは殆ど目立たないが汗ぐらいでは中々消えず残り続ける。
その塗料から発せられる魔力を追えば亜人の仲間もまとめて捕獲できる筈である。
「必ずどこかで仲間と会う、そこを生け捕りにする」
 
物々しい雰囲気の人間の側から逃げ出したトーバードは、森の中の小川で植物の汁らしきモノに塗れた体を洗い清めていた。
羽織っていたマントを軽くゆすぐと、手ぬぐい代わりに汚れを擦り落としていく。
緊張と殺気の中を抜けたためか、気が抜けてそそり立った剛直に指を這わし、一度だけ見た他種族の巫女の肢体を思いながら扱き始めた。
野人と比べ長く尖った耳に、引き締まった手足。乳と尻はバランスよく育っていて、蜂蜜色の髪がたなびいていた。
長老集の一人と情を交わしに来た姿は艶かしく、月が数度巡る頃には腹を膨らませていたものだ。
数回精を放った後、下着や上着を着なおすと仲間を探して森の中に沈んでいった。
偶発的な水浴び行為により特殊な塗料の効果は少しだけ薄れた。
しかし、完全に消えたわけではない。僅かな痕跡を元に追跡は再開された。
トーバードの自慰の痕跡が見つけ出されたのはそれからすぐのことであった。
スタンリーは飛び散った白濁を見て、つくづく野人の肉欲に呆れてしまう。
「これだけの量が出せるとは…」
しかし、この性欲は利用できそうに思える。
いったんあの異形のウツボカズラに包んでしまえば大量発射して仲間をも誘引しはじめるだろう。当然、野人の魔法防御を封じてからの話だが。
野人が強力な魔法防御が使えるとはいえ、古い魔法だ。
野人が何らかの出来事で歴史から姿を消している間にそれなりの対抗手段が確立されつつあった。それでも少し弱体化させる程度の事しか出来ないが。

スタンリーは野人の放った雄汁を少しすくいとると、瓶に詰めた。

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