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聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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聖水を浴びる者 18

しかし、オークの力で殴れば弾力で防がれるだけでなく刺激で更に汁を出してくる。状況は悪化するだけだ。
呪壁の中から出るわけにもいかない。少しでも出れば裸にされてしまう。
いっそのこと装備類をあらかじめ呪壁の中で全て脱いでから飛び出すか…?それなら装備を無駄にすることもない。
とりあえずは脱いだ一部の装備をまとめ、それを厚くした呪壁で包んで侵食を阻止する。
しかし、それも限界がある。急ぐ必要があった。
ほぼ裸のトーバードは呪壁から飛び出して、その勢いをそのままに一気に這い上がろうとする。
内部はやはり滑らかで中々這い上がれない。邪気に歪んだ汁が溢れ全身が濡れていく。
トーバードは素早く手足をばたつかせて内壁にしがみつくが、あと少しというところで体がずり落ちてしまう。
トーバードの全身が汁にずぶ濡れになっていく。
これはまずいと思ったのか、彼は短く唱えると呪刃を周囲へと放った。
外まで切り裂くことは出来なかったが、傷口から青い体液が噴き出し汁を中和していく。
流石に切り裂かれるとは思っていなかったらしく、壷型器官は己を守るための体液により獲物の外装を溶かせなくなってしまった。
トーバードは傷口に掴まると内壁を登り、入り口近くまで戻ってこれた。
後は中にある装備を取り出すだけである。
トーバードは入り口の淵にまたがり、ロープを垂らす。
そのロープの先端が障壁に張り付いた。そのままロープを引いて結界ごと装備類を引き上げていく。
その様子を下から舐めるように見ているものが居た。

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