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聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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聖水を浴びる者 16

背負った荷物を男らに目がけ投げつけると、遮蔽と奇襲で動きを鈍らせたところに踏み込んでいった。
手加減せず腕を振り回し数人を薙ぎ倒し、膝めがけて足払いをして数人を動けなくする。
何とか拳を当ててくるものの、意識が朦朧としている状態じゃダメージは無い。
そのまま転倒させて動きを封じるものの、白い紐が巻き付こうと迫ってくる。
下手に触るのはまずいため、木の枝や石で打ち払う。
半固体の紐を相手取るのは疲れるが、寄生先から距離を取れないのが救いか。
その場に倒された山賊のペニスは細めの縄で縛られたかのような状態になっている。
野人の若者は近くの草を掴み、素早く足に巻き付けて地面に固定する。
簡単な拘束ではあるが、ほぼ操られた状態にある山賊はそれを解く事まで頭が回らないらしく地面に転がってもがきはじめた。
洞窟を捨てるのは勿体無いが、紫の触手の例もある。
若者は肉と果実を包んだ毛皮を一つ掴むと、村があるらしき方角に向け全力で駆け出した。
「センガ……センガ・ラ・ムスヒ、オレガノ・ラヒラ!」

倒木を飛び越え、河を渡る。崖を滑り落ちると、平原近くの木立に身を潜める。
視線の先には、逆茂木に囲まれた数軒の家屋が並んでいた。
自分が異分子であると学んだ野人は、山賊から離れた場所で情報を得やすい此処を野営地に定めた。
昼間は森を駆け回れば見つかり辛く、夜の闇と恵みの少ない立地が人の足を遠ざけてくれる。
山賊達が紐を絡めつけた肉棒で激しい乱交アナルセックスを始めた頃、フィルは村の隅で息を荒くしていた。
野人の屈強な肉体や山賊達の発射する様子が頭にこびりついていたからだ。

まずは野人や山賊の件について村に報告すべきなのだが、未だにしていなかった。
野人に対して敵意を感じなかったせいだろうか、それとも野人と村人が戦えば死傷者が続出すると考えたからだろうか。
フィルの頭は混乱して、何も出来なくなっていた。
そこに別の野人が近寄る。フィルが遭遇した野人より少しだけ小柄で肌の色も少し青みが強い。

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