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妖怪の居る森
官能リレー小説 - 時代物

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妖怪の居る森 3

その時だった、山賊達の褌が引き裂かれた。
先程まで気絶していた山賊が狼男となり、他の男達に襲いかかり始めたのだ。
捕縛用の武器しか持っておらず、しかも背後から襲われたので山賊達は次々に噛まれていく。
手加減をしているのか死ぬ程の怪我ではない、だが噛まれた男達はその場にうずくまってしまう。
それは噛まれた痛みで動けないのではなかった。うずくまる山賊達の肉棒が急激に怒張し、我慢汁を大量に放出し始めた。
彼等の褌は弾けるようにちぎれていき、裸になった。
どうにか噛まれずに済んだ一人が彼等の異様な様子に驚いて声をあげる。
「どうしちまったんだよ」
その言葉には答えることなく、山賊達は次々と狼男へと姿を変えていった。
それも大量に射精しながらだ。
一体何が起こったというのか? 彼はその光景をただ見ている事しか出来なかった。
山賊が変身した狼男は、自らの精液で白く染まった巨根を天高く突き上げながら遠吠えを始めた。
「最後はアンタだねえ」
「おい、何をした?」
男が気づいた時には、大女が目の前に近づいていた。
「アンタは男前だから、特別に見せてあげる」
嫣然と笑う大女の頭に、いつの間にやら狼の耳が生えていた。
「これがあたしの本当の姿、そしてアンタは私の番い」
「何を…ぐぅっ!」
美しい顔に狼耳を生やした大女が、彼の首筋に噛み付いた。
「あが…むぐ…」
男は何かが流れ込んでくるのを感じたが、それが不思議にも忌まわしいものとは感じなかった。それどころか…
一瞬の頭皮の痛み。そして彼にも狼の耳が生える。
狼耳が生え、更に尻の上にも痛みを感じ……
男は狼の尻尾も生えていた。
「これで、アンタとあたしは夫婦(めおと)……フフ……」
男は、自分が妖怪の仲間入りしたのだと本能で悟っていた。
周りでは山賊たちが、祝祭の花火のように精液を噴出し続けていた。
「こいつらは、大丈夫なのか…ええと」
彼女に聞こうとして、名前を知らなかったことに気づいた。眼前の妖艶な大女は、愛し気に彼を抱きしめ、耳元で告げる。
「あたしの名前は、すみれ。よろしくね。彼らは出し尽くしたら落ち着くから、安心して」
「ああ。俺の名前は、平蔵だ」
「これから、夫婦の契りを交わしましょう」
妖怪の狼女、すみれと平蔵は肩を寄せ合って森の奥へと入っていった……

まもなく、呻いていた男たちは精液を出し尽くした。すると、狼の姿になり、すみれと平蔵の後を追って森の奥へ消えていった。


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