異説/番町更屋敷 8 「素見千人、客百人、間夫が十人、地色一人」などと言われるように、吉原に来る人のうち、本当に見世に上がり、お客になるのはほんの一握り。 お菊が未通娘ではないことを詫び、青山主膳は「まだ若いのに苦労させた。今後は拙者にすべて任せておけ」と答えた。青山主膳は吉原にお菊が入れられ働かされて、純潔を失ったと思っていた。