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影武者生活
官能リレー小説 - 時代物

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影武者生活 6

源蔵は何やら呪文のようなものを唱え始める。すると突然、源蔵の体が輝き始めた。
「な…何だぁ!?」
そして次の瞬間、源蔵の姿が消えてしまった。
「ど、どこだべ?どこへ行っちまったんだ?」
キョロキョロと辺りを見回してもどこにもいない。一体何が起こったのか吾作には理解できずに混乱するばかりであった。
すると突然背後から声がしたので振り向こうとすると後ろから源蔵の手が伸びてきて、吾作の体を抱き寄せた。
「ど…どうなってんだ?あんた一体…」
「これが我が一族に代々伝わる秘術・『影身』である」
「あ…『影身』?聞いた事のねえ術だな…」
影身とは影が体に添うように常に離れない、という意味である。その名前を持つ術など初耳だった。
吾作の疑問に源蔵が答える。
「通常の人間では到達する事すらできぬ神通力に近い秘術だからな、無理もない」
「神通力?そんな術が…」
「そうだ、この秘技は一部の限られた人間にしか使えぬ。そしてこの『影身』を使えるのは我が一族では俺一人だ」
「へぇ〜、すげえなぁ…」
素直に感心する吾作。だが、そんな吾作に源蔵がとんでもない事を告げる。
それは…。
「吾作よ。お前、俺の『影身』を受け継ぐ気はないか?」
「ど、どういう意味だべさ!?」
源蔵の言葉を聞いて驚く吾作だったが無理もない事だろう。急に『影身』の後継者になれと言われても困るだけだ。
「言葉通りの意味だ」
だが源蔵は気にせず続ける。


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