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今日からお殿様!?
官能リレー小説 - 時代物

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今日からお殿様!? 16

 一団の中心にいる男が後ろ手に縛られた全裸の少女を肩に担いでいる。紫月だ!!
 担いでいる男は、にやにやしながら紫月の愛らしいお尻を撫で回している。尻たぶの割れ目からのぞく御満子を見つめながら、周囲の男どもが口々にいやらしい言葉を吐きかけている。
(紫月…っ! なんという酷いことを…っ!!!)
「うおおおおおお――――っっ!!! その汚らわしい手を離せ!!」
 かっとなった和馬は男達に一団に思わず斬りかかっていった。
「か、和馬様! おやめ下さい!!」
 凛が必死に止める声も、もう和馬の耳には届いていなかった。仕方なく和馬を追って凛も抜刀して飛び出す。
「うわっ! 何だこいつら!!」
「曲者だ!! 曲者が入り込んだぞ!!」
 男の一人が手にしていた小笛を吹き鳴らす。
 ピィ〜〜〜ッ! ピィ〜〜〜ッ!
 笛の音を聞きつけ、用心棒の浪人達がどかどかと走ってくる。事態は最悪の展開となった。
「和馬様! 下郎を斬ってはなりませぬ! 浪人どもは私が引き受けます! 和馬様は紫月様を!」
 凛はそう叫んで浪人達の行く手に立ちふさがった。
「ここから先は一歩も通さぬ!」
「ほう…? たいそうな自信だな、小僧。面白れぇ!!」
「いくぞ手前ら!!」
「おおおお―――っ!!!」
 刀を抜いた浪人が一斉に斬りかかる。
 バキッ! ドカッ!!
 凛はすかさず刀を裏返し、浪人どもの振りかざす刃をぎりぎりの間合いでかわしつつ、素早く峰打ちにしてゆく。
「この小僧、なかなか手ごわいぞ! 先生を呼んで来い!!」
 命令を受けた浪人の一人が建物の中へ走って行った。

 一方、紫月を救おうと飛び込んでいった和馬は…

「紫月を離せ!!この下種野郎!!」
「ふ・・・フン!!成程目的はこの小娘か!!・・・オイ小僧!!この女の命が惜しけりゃとっとと刀を捨てろや!!」
そう言うと男は短刀を紫月の首筋に押し当てる。
「くっ・・・卑怯な・・・」
どおやら追い詰めた事が仇と成った様だ。男は血走った目で、和馬を睨み付ける。
「フン!!知った事か!!・・・オイっどうするんだ?手前の命と女の命好きな方を選びな!!」
「わ・・・分かった・・・好きにしろ・・・」
和馬は紫月を救う為に脅迫に屈して刀を地面に置いた。
「ククク・・・そう、そう、そうやって素直にすりゃあ良いんだよ!!」
「安心しな!!一瞬でアッサリ逝かせてやるよ!!」
(此処までか・・・皆すまない・・・)

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