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戦国奮闘記!!
官能リレー小説 - 時代物

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戦国奮闘記!! 9

どうやら如何しても立会うしか無いようだ・・・
「分かりました・・・では、僭越ながらお相手いたしましょう・・・」
(なに・・・俺とて仮にも千刀流当主・・・多少強くても、女なんぞに負ける物か)
そう思い香津美さんと立ち会った俺だったが・・・



(あ・・・甘かった・・・)
俺は香津美さんと立ち会ってスグに後悔していた。
試合というから精々木刀だろうと思っていた立会いは、両者共に本物の日本刀を持って戦う、文字道理の真剣勝負だった。いくら俺が元の世界で武術を習っていたといっても、流石に真剣で試合をするなどという事が、有るはずが無い。
つまり俺は、真剣を用いた殺し合いでは、素人同然なのだ。
それに対し、香津美さんの構えは、俺の目から見ると素人も良いところだが、彼女は日々実戦で殺し合いを行っているのだ。
彼女の身長は、こうして立ち会ってみると、精々175センチの俺よりも、少し大きい位だが、彼女が全身から放っている殺気によって、下手すると2メートル以上の大きさにさえ見える。
「ハハハ!!・・・さあ行くぞ小僧!!」
香津美さんはそう言うと鋭い打ち込みで剣を振るう。
「くっ・・・」
俺は何とかその剣を避けるが、もし避けなければ、頭の上からつま先まで、脳天竹割にされていただろう・
(香津美さん・・・完全に本気だ・・・このままじゃホントに此処で殺されちまう・・・)
俺は久々に俺をこの世界に召喚した神様を恨んだ。
(畜生!!こんな所で殺されてたまるか!!)
「ほれ!!どうした!!どうした!!避けてばかりでは、勝負には勝てんぞ!!臆病者!!」
「ほれほれ小僧!!もっと頑張らんか!!見ているこっちも退屈だぞ!!」
「そう言ってやるな滝川殿!!下半身で殿に取り入ったにしては、香津美様を相手に頑張るではないか」
「イヤイヤ!!所詮あの男は鉄の剣を握るより、肉の剣を握る方がお似合いなのよ!!」
「「「「「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」
外野では滝川一美や佐々木・川尻といった女たちが、好き放題に言っている。
(チクショウ!!あの女共好き放題言いやがって!!)
だが、しばらく香津美さんの剣を避けている内に、俺自身真剣を振るう恐怖に慣れて来た。そしてそうなってしまえば、仮にも「千刀流」当主である俺にとって、まともに剣術の訓練を受けていない、香津美さんの力任せの剣を見切るのは、容易かった。
「この〜小僧!!いいかげんに・・・」
俺が余りに自分の剣を避け続けるのに腹が立ったのか、香津美さんの剣が大降りに成った。
(良し!!・・・今だ!!)
俺はその隙を見逃さず攻撃に転じる。
「きゃあ!!」
キ〜ン!!
次の瞬間香津美さんの剣は宙を舞っていた。

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