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戦国奮闘記!!
官能リレー小説 - 時代物

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戦国奮闘記!! 8

「ふ・・・ハハハハハ!!ありがとうよ小雪とやら!!」
明日香は楽しそうに笑うと、笑みを浮かべて小雪姐さんに手を伸ばす。二人は固く握手を交わす。
「ああよろしくな!!それともう一つ!同盟の証にこの善樹を置いて行くわ・・・この子は私が最も信頼を置く男よ!あたしの助けが欲しい時は、彼を通じて連絡をちょうだい」
「ほう?・・・ではお前が私を裏切った場合切って良いのだな?」
「勿論よ!!」
「こ・・・小雪姐さん!?」
この言葉に俺は真っ青になる。
「なに青くなってるのよ!安心しなさい!私があんたを見捨てる分け無いでしょう!!」
小雪姐さんは俺に向かって片目を瞑る。
「ふむ!良いだろう・・・オイ!利香!確かお前の部屋の隣に一室空いていたな・・・この小僧をわたしの小姓にする!しばらく世話をしてやれ!!」
「い・・・いえ、しかし此奴は男ですし・・・私の隊は私も含めて全員独身です・・・色々と不都合が・・・」
利香さんがしどろもどろに言い訳するが、それを聞くと小雪姐さんが可笑しそうに笑う。
「安心しなさい!その坊やは私たちがシッカリと仕込んであるから!女の十人や二十人満足させてくれるわよ!」
「いや・・・それ、むしろダメなんじゃ?」
「オイ!利香!私の命令だ!良いから従え!!」
明日香の言葉に終に利香さんも観念したようだ。
「ハイ!明日香様!」
「あの〜俺の意見は?」
こうして俺は表向き織田明日香の小姓をしながら、裏では毒蜂一家との連絡係兼人質として織田家の家中に入る事になった。

だが、いきなり俺にピンチが訪れるとは思いもしなかったが・・・
それは突然にやってきた。

その利香さんに部屋に案内してもらってすぐ、ガラリと開かれる障子・・・
そして突きつけられる槍の穂先・・・
その穂先以上に怖い鋭い瞳・・・
全身黒ずくめの美女が俺に槍を突きつけたのだ。
「滝川殿っ!!・・・なにをなさるんですかっ!!」
叫ぶ利香さんでこの人物が誰か分かった。
伊賀忍者の出身とも言われ『進むも滝川、引くも滝川』と言われた織田家屈指の猛将、滝川一益・・・
「下郎っ!、殿に小癪に取り入ろうとは・・・この滝川一美の槍の錆にしてくれるわっ!」
美人だけどかなりドスの効いた声で怖い。
いや、怖すぎる。
その滝川一美の後ろにいる2人の美少女もなんか殺気立って凄く怖い。
「川尻殿も佐々殿もおやめください!!」
うわぁ・・・織田家でも屈指の猛将達だよ・・・
なんか大変な人達に睨まれた気がする。
死ぬかも俺と流石に思うぐらいの剣幕だったが、その時後ろから大音声が聞こえた。

「やめいっ!!」
空気が震えるぐらいの大声。
3人の動きがぴたりと止まる。
現れたのは女性?・・・
いや、とんでもなく大きな胸があるから女性だろう。
でも、身長2m超えてんじゃね?・・・ぐらいの巨体にライオンヘア。
ワイルドビューティーさは小雪姐さん以上だ。
「「「柴田の姐さん?!」」」
出てきた・・・
織田家で並ぶ者無き随一の猛将。
その大音声の号令だけで敵を震え上がらせる通称『かかれ柴田』・・・
「小僧・・・柴田香津美である!!」
睨みつけられてる感じからすると助けてくれた訳じゃなさそうだし・・・
それに、滝川、川尻、佐々なんて比べ物にならないぐらい格段に怖い・・・
足震えてるぜ俺・・・的なのが自分でもわかる。

俺は慌てて平伏した。
「お、お初にお目にかかります。五十嵐善樹と申します。」
それを完全に無視した香津美さんは鼻を鳴らし、とんでもないことを言い出した。
「ふん!!お主の様な小僧が殿に認められるとは、一美や成恵が納得せぬ。ワシと勝負いたせ!」
これに対して、佐々が「柴田様がその様な事をなさらずとも、この佐々成恵が相手で十分でございます。」
と言ったが、「ワシの邪魔をいたすな!!」と香津美さんに一喝され、引き下がった。

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