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忍者の隠れ里
官能リレー小説 - 時代物

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忍者の隠れ里 20

特に男である亮鬼の状態はひどく、股間の一物は24時間体制でギンギンに張りつめ、何もしていないのに先走りがあふれ出る始末。
休憩時間のときは何回も自慰で抜いたものの、ほとんど焼け石に水であった。
華林たちもそれほどではないにしてもやはり仕事に悪影響が出るくらいに欲情していた。
股間から愛液が滴り、胸からは母乳が衣服を濡らす。
だが今は任務中。さすがに交わってストレスを発散させろと言うこともできず、ただただガマンさせることしかできなかった。
そして最終日の4日目。
ここでついに問題はトラブルとなって噴出した。
ガマンの限界を迎えた亮鬼が任務中であるにもかかわらず、八千代を手籠めにしたのである。
事の起こりは4日目の朝。
護衛対象の姫の止まる宿で最後のミーティングを行っていた時からだった。

「うぅ。う、ううう〜〜〜・・・っ」
「ちょっと亮鬼。うるさいわよ。今日が護衛最後の日なんだから、しっかりしなさい」
「あ、ああ・・・ごめん。悪かったよ」
「亮鬼くん、あなたちゃんと精を抜いてる?股間からすごいにおいがするわよ」
「あ、はい・・・さっきも1発ヌイてきたんすけど・・・」

八千代の心配に、亮鬼は申し訳なさそうに言う。
ちなみににおいがすごいと言われているが、別に服がびしょびしょになるほど夢精したとかそういうことはない。
彼女の卓越した嗅覚がそれをとらえただけのこと。
普通ならまず異変にすら気づかないだろう。
先輩2人に注意され、ひたすら頭を下げる亮鬼に、妹妻の華林がある魅力的な解決策を提案する。

「お兄ちゃん、よかったら私の身体でヌク?少しは楽になるよ?」
「お、おお。いいのか?いや、助かったぜぇ。
 休憩時間とか暇を見てはヌイてたんだけど、やっぱり自分の手じゃスッキリしなくてよ。
 それじゃあよろしく頼・・・」
「ダメよ、2人とも。今は任務中。
 どんな理由があろうと、仕事の妨げになりそうなことを許すわけにはいかないわ」
天の助けとばかりに華林の誘いに乗ろうとするも、すぐさま美夏にやめさせられる。
せっかくのチャンスを不意にされてはたまらない。
さすがの亮鬼も、これには不服を申し立てた。

「な、何でですか美夏さんっ?1発だけですよ?
 それで任務もしっかりできるようになるってのに・・・!」
「今のあなたが1発で満足なんてできるわけないでしょ?
 夫婦の営みなんて里に帰れば好きなだけできるんだから、それまで我慢しなさい」

亮鬼はそんなことないとしつこく食い下がったが、美夏も八千代も取り合わず。
結局彼はこれまで通り、自分で処理して最後の任務に就くこととなった。
この時の彼女らの判断は正論かつ妥当である。
だが人間は正論だけで生きていけるほど強い生き物ではない。
彼女たちは甘く見ていたのだ。この亮鬼という男の抱える精力のすさまじさ、若さゆえの恐ろしさを。
最終日の打ち合わせを済ませた一行は、いつものグループに分かれてお姫様の乗る籠の警備を行う。
だが経験豊富な美夏や八千代と違い、亮鬼たちはようやく1人前になったばかりの新米。
さすがに任務を忘れるようなことはないが、ちょっとでも気を緩めると自慰をしてしまいそうになり、いろいろと苦労しているようだった。
特にひどいのは今回の任務で唯一の男性である亮鬼。
幼いころから食事に精力剤を混入されて育った彼にとって、性欲を我慢することはこれまで重ねてきた過酷な訓練、たとえば拷問に耐える修行にも勝る苦行であった。
最初は任務そっちのけで勝手に自慰をしようとしては八千代に怒られていた亮鬼。
だがそのうちおとなしくなり、黙って八千代の後ろをついてくるようになったのを見て、彼女はようやくわかってくれたのかと心の内でホッと安堵のため息をついた。
だが八千代は気づかなかった。黙って彼女の後ろについてくる亮鬼の、獣のごとく血走った目を。

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