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忍者の隠れ里
官能リレー小説 - 時代物

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忍者の隠れ里 17


そんなある日、亮鬼達は辰爺さんに呼び出された。
「お主達もだいぶ忍者としての実力を着けて来たようじゃな。そろそろ実際の任務を経験してみるか」
「ほ…本当か!?辰爺さん!」
「うむ、簡単な任務の依頼があったのじゃ。しかし、だからと言って気を抜いてはならぬぞ」
「一体何なんだ?」
「今度この藩の姫様が隣の藩の若様に嫁ぐ事が決まった。ついてはお主達に姫様のお輿入れの行列の護衛をしてもらいたいのじゃ」
「お姫様の護衛?なんか地味だなぁ…もっと派手な任務は無ぇのかよ?」
「たわけ!これは大変名誉ある任務なのじゃぞ!?まあ、確かに行列にくっついて行くだけの簡単な任務じゃがのう…。ちなみに随伴員として美夏と八千代(やちよ)がついて行く」
「え!八千代さんが…!?」
その時、亮鬼の声色が僅かに変わったのを五人の妻達は聞き逃さなかった。
八千代とは見習いくノ一達に房中術(セックス・テクニック)を教える指導役で歳は二十八。
村の少年達の筆下ろし役も務めており、亮鬼の初めてのお相手だ。
この役にあるくノ一は数人おり、夫を亡くした者がなる。
通常このような簡単な任務ならば随伴は一人しか付かないが、美夏が臨月を迎え、いつ赤ん坊が産まれても不思議ではない状態のため、八千代にもお呼びがかかったのだ。

翌朝、亮鬼、華林、千鳥、成美、一美、楓の五人は辰爺さんの家に集まった。
亮鬼は腰に大小を差した侍の姿、妻達は普通の娘の姿をしている。
辰爺さんの家には既に八千代と臨月腹を抱えた美夏が来ていた。
亮鬼は二人の着物姿に思わず見とれた。
“妊婦の色気”とでも言うのだろうか、独特の色っぽさをまとった美夏もさる事ながら、大人の女性の色気を持つ八千代もたまらなく魅力的だ。
八千代は亮鬼に微笑みかけながら言った。
「ウフフ…亮鬼君、今回はよろしくね」
「い…いえ、こちらこそよろしくお願いします!」
亮鬼は心なしか興奮している。
実は彼、筆おろししてもらってからというもの、密かに八千代を恋い慕っていた。
その憧れのお姉さんと一緒に任務に当たれるのだ。
嬉しくないはずが無い。
そんな浮ついた亮鬼の内心を見透かしてか、辰爺さんは言った。
「では頼んだぞ、お前達。楽な任務とはいえ何が起こるか分からんからのう。気を引き締めて行くのじゃぞ?いいな?」
「「「はい!」」」
そして七人は儀仁村を後にし、護衛する事になるお姫様のいる城下町へと向かった。

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