PiPi's World 投稿小説

戦争という狂気の中で
官能リレー小説 - ショタ

の最初へ
 0
 2
の最後へ

戦争という狂気の中で 2

「君はこれから君の国をどう導いていく?」
「そんな漠然とした質問されても…」
「この兵器を使い戦争に勝てば私もアルダーも英雄として名を馳せるだろう」
「でも、キールズはこの兵器を使うべきじゃないって…」
「この兵器に必要な物、それは『士気』だ」
そう言ってキールズは机の中から一つ、紫色の液体の入ったビーカーを取り出した。
「この兵器は人の心の昂ぶりを力に換えるものだ。人が活気に溢れることでこれは驚異的な力を発揮することができる」
キールズはビーカーをアルダーに手渡す。アルダーは液体をまじまじと見ていた。
「君がこの国をどうしたいか、その思いが大きく影響していくんだ。心の昂りで動く物なのだからな」
小屋の床が開き、おぞましい内部があらわになる。
そこにはねっとりとした液体に浸された人間がたくさんいる。しかも年端も行かぬ少年達ばかりだ。
彼等は全裸であった。
アルダーはそれを見て絶句した。こんな非人道的なことが許されるわけがない。
だが…ドクン!とアルダーの心音が大きく高鳴る。アルダーは目の前で起きている惨状に一種の興奮を覚えていた。
(僕、何を考えてるんだ!?人が捕まっているのに興奮しているなんてどうかしてる!)
アルダーはハッとしてキールズの方を見る。
彼はまた神妙な面持ちで話を続けた。
「この液体には快楽物質が含まれていてね…。その快楽物質がペニスから体の隅々まで巡ることで彼等の興奮状態を引き起こすんだ。その方法が一番効率的だと私は結論付けた」
キールズがしている事は人権を侵害する非人道的な行いだ。
だがアルダーは目を離せなかった。自分と同じくらいの年の少年が快楽に溺れている姿から。
そして彼は股間に熱が集まっているのを感じた。何故自分が勃起しているのかわからなかったが、それを止める術は持ち合わせていなかった。
「この兵器は間違いなく戦争を勝利に導く。だが…この光景を見てアルダー、君はどう思った?」
そう言われてアルダーはハッとした。そして苦々しい表情を浮かべた。
「僕…最低だ…」
「君にこれを強要する気はない。これは君が決めることだ」
アルダーは自分の心が高鳴っているのを実感した。それと同時に強い嫌悪感や罪悪感がこみ上げている。
矛盾した感情にアルダーは押しつぶされそうだった。
キールズはそんな少年を優しく抱きしめた。
そして耳元で囁く。
「私はこの国の未来がどうなるかなんて関係ない。ただ、君が幸せならそれでいいんだ」
そう言ってキールズは裸となる。そして、液体の中に飛び込んでしまった。
「キールズ!」
アルダーは驚いて声を上げた。液体の中に入ってしまった彼を見て、アルダーは助けなければと思った。
「助けるためには素っ裸にならないとね…」
アルダーはそう言いながら服を脱ぎ捨てていた。


,
の最初へ
 0
 2
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

ショタの他のリレー小説

こちらから小説を探す