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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 85

その頃、香奈はというと。
「美雪ちゃん、そろそろ旦那さんと別れてくれない。今直ぐにでも良いけど〜」
「お姉様、それはあの人の単身赴任が終わってからではないですか?」
香奈は美雪に旦那と直ぐに別れろと言う。しかし、旦那とは冷え切ったとはいえ和己の父親である夫と直ぐに別れるのは彼女は可哀想だと思った現に美雪の旦那は忙しい時期な為、今別れるのは体裁が悪いと美雪は思った。
「あんな浮気男に優しくするなんて無駄よ。」
「お姉様、だからこそあの人とは15年間連れ添った妻として綺麗に終わらせたいんです。」
美雪の甘い態度に香奈は反対するが、美雪は妻としてちゃんと自分で幕を引かせてくれと頼む。
「わかったわ…でも、ちゃんと別れないと許さないわよ。」
「はい、お姉様。」
「でも離婚調停の前にやらなきゃいけないことがあるわね。」
香奈は右の人差し指を顎に当てて言う。
「はい?」
「和己君の事よ。」
和己は失踪したことになっているが、香奈たちが上手く国家公安委員会に手を回し、警察に捜索を止めさせてしまった。しかし、手続き上捜索願が出されたままになっているのだ。離婚調停のとき親権者の話になるが、当の本人が居ない状態では面倒なことになる。
「そうですね……。ではお姉さま達が保護して下さったという事で如何ですか?」
「えぇっ?」
「それで、失踪していたときの心の後遺症を癒すため、母親の私と一緒に住まわせていただいたということにするんです。」
美雪は上手くことを収める案を持っていた。結構頭の回転は良いほうだったのだ。
「なるほど……じゃあ捜索願は取り下げるのね?」
「はい。」
「……うん。とりあえずまとまりそうね。」
即断即決の香奈はすぐさまその全てを行動に移し、和己の捜索願を取り下げた。マスコミは『超有名財閥家、少年を保護』『心の傷を癒す!優しき人間愛』『富の再分配、失踪少年とその母を養い続ける。』等と報道した。

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